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山口組も他人事ではない――工藤会トップの死刑判決がヤクザ社会に与えた影響

文=日刊サイゾー

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※イメージ写真(GettyImagesより)

 8月24日の午後4時すぎ、福岡地方裁判所の101号法廷で、五代目工藤会(福岡)の野村悟総裁に死刑(求刑・死刑)、田上文雄会長に無期懲役刑(求刑・無期懲役刑、罰金2000万円)が、足立勉裁判長からそれぞれ言い渡された。全国に24ある指定暴力団のトップに、初めて死刑判決が下された瞬間だった。

 野村総裁と田上会長は、元漁業組合長射殺事件(1998年)、福岡県警元警部銃撃事件(2012年)、看護師刺傷事件(2013年)、歯科医師刺傷事件(2014年)の4つの事件について、殺人と組織犯罪処罰法違反(殺人未遂)などの罪に問われていた。

 2019年10月の初公判から今年3月の結審まで、およそ1年半にわたって2人は無実を求めて争ったが、事件への指揮命令や共謀などが認められた。

 死刑判決の一報をいち早く伝えようと、記者らは足早に退廷。だが、その後に思い掛けない出来事が法廷内で起きた。一部始終を目撃した地方紙の司法担当記者は語る。

「判決を受けた直後、2人は平静を保っていましたが、退廷する直前に裁判長に向き直って、いきなり不規則発言を始めたんです」

 野村総裁は「公正な判断をお願いしたのに全然、公正ではない。全部、推認、推認」と発言。田上会長も「あんた、ひどいね。足立さん」と名指しで批判。さらに野村総裁は「生涯、このことを後悔するぞ」と声を荒げた。

「予想外の事態に傍聴者も固まってしまったのか、法廷内がざわつくことはありませんでした。足立裁判長は被告らに『退廷してください』と繰り返すだけで終始冷静でした」(前同)

 ヤクザ組織の親分への死刑判決に加え、これら脅しとも取れる発言は大きく報道された。世間から大きな注目を浴びたが、当然ながら自分ごとであるヤクザ業界でも判決は重く受け止められた。関西地方に本拠を構える組織の組員は語る。

「昔、『ヤクザもんは死刑にならない』とよく聞いた。事実、六代目山口組(兵庫)の司忍組長も神戸山口組(兵庫)の井上邦雄組長も、若き日には敵対組織の組員を殺害する抗争に関わったが、長期刑に服しただけだ。でも、それは相手がヤクザに限った話。今回のようにカタギ相手では通らないということだろう」

 同様に、死刑判決に至るまでの審理も話題となったようだ。法廷では物的証拠は一切示されなかったからだ。

「証人らから『犯行の指示を受けた』『指示を聞いた』などの具体的な証言はなかった。それなのに死刑判決まで出るんだから恐ろしい。こんなやり方が許されるなら、ヤクザ相手の事件でも死刑が出されてもおかしくない。六山(六代目山口組)や神戸(神戸山口組)の組員らは首元が涼しいんじゃないか」(前同)

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