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カップヌードルを『チャルメラ』がパクリ? CMが似通うのにはわけが…

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カップヌードルのイベント(写真/GettyImagesより)

 日清食品は、カップヌードルのCM「夏は食っとけシーフード 篇」のオンエアを開始。

「カプヌうまいのに売れてない、シーフードだけでも食べて欲しい」という自虐的な歌詞のアニメーションがどこか癖になる本CMは、ボカロPであるゆこぴの曲「強風オールバック」とのコラボレーションによるもの。

 本家の「強風オールバック」はYouTubeにて公開半年で、5000万超の再生回数を誇るメガヒット作品。いわゆるZ世代に人気の楽曲パワーに、カップヌードルが乗ったかたちだ。

 ネット上では「パクるの早すぎ」「気持ち悪い」などの声も一部であがったが「センス良すぎ」「何時間もループできる」など、概ね好評な声が多数を占めているようだ。

「『強風オールバック』は、原曲が今年3月にYouTubeにアップされてから、わずか半年弱でコラボが実現しており、これは異例の早さです」 (広告代理店関係者)

 本件に関わらず、日清食品では出演者のユニークさが際立つ。

「カップヌードル辛麺のCMには、昨年解散したばかりのお笑いコンビ・ピスタチオが出演しています。また、シンガポール料理をモチーフにしたカップヌードルラクサのCMには、かつて一斉を風靡した音楽ユニット・MAXが出演。いずれにしても『なぜ今?』といった独特のキャスティングですが、SNS上では好評であり、視聴者のツボを抑えた絶妙な起用術。その一方で昨年にはカップヌードルシーフードであの『サザエさん』とのコラボを行うなど、メジャーどころも抑えているのがコラボの妙。一説には6000万円はくだらないと言われている『サザエさん』の使用料にもゴーサインが出るのは、日清食品の資金力が為せる技でしょう」(前出・広告代理店関係者)

 他方で、近年とある企業に日清食品のCMへの「パクリ疑惑」があるとまことしやかに囁かれている。その企業とは、明星食品。日清食品と同じ、即席麺業界の雄だ。明星食品のCMには、SNSで上で「日清のパクりみたいでキモすぎ」「パクりにしては陳腐」などといった辛辣な言葉が並んでいる。

「明星食品のCMは2020年頃から、ネット上で批判の声が上がり始めました。当時から放映されている『チャルメラ』(本田翼が出演)は日清食品のノリに似たシュールなCMソングが印象的ですが、やはり二番煎じ感があることは否めません。日清食品の場合は『あの世界的に有名なカップヌードルが悪ノリしている』という前提がフリになっているとも言えますが、明星食品の場合は商品自体がパワー不足で、安っぽい悪ノリに見えてしまうという風な評価がされています」(CMディレクター)

 とはいえ、日清食品と明星食品のCMが似ているのには、相応の事情があるようで。

「2006年から明星食品は日清食品の子会社になっており、CM制作においても親会社へお伺いをたてることが慣例になっています。現在、日清食品の宣伝部がGOサインを出すのは、親会社と似たテイストのシュール系のCM。その一方で、日清食品ほどの資金力は持ち合わせおらずサザエさんのような強力なコラボもできないため、インパクトのないCMに仕上がってしまうという事情があります。」(前出・CMディレクター)

 有名タレントを起用しても結局、パクりと言われてしまう。そこには子会社ゆえの悲哀があるようだ。

加藤マサキヨ(CMディレクター)

1988年生まれ。広告、IT業界に精通。週末はアイドル鑑賞で目を労り、サウナで汗を流す。

かとうまさきよ

最終更新:2023/08/28 09:00
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