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市原隼人にNG質問でトラブルの上田晋也“前時代的”“高圧的”な言動も炎上なし

市原隼人にNG質問でトラブルの上田晋也前時代的高圧的な言動も炎上なしの画像1
日本テレビ『上田と女が吠える夜』公式サイトより

 8月30日に放送された日本テレビ系バラエティー番組『上田と女が吠える夜』に、俳優の市原隼人がゲスト出演。そのオンエアーの裏側で、MCであるくりぃむしちゅー上田晋也と市原の間で、ちょっとしたトラブルがあったと『女性セブン』2023年9月14日号(小学館)が報じている。

 記事によると、市原サイドが事前にNG事項として伝えていた内容について、上田が本番で質問。市原は収録後、上田の楽屋を訪れて問い詰めたが、番組サイドが上田にNG事項を伝え忘れていたことが原因だったという。

「俳優がバラエティー番組に出演した際のNG事項に関するトラブルは、決して珍しくはない。今回も、仕事に対して熱すぎる傾向のある市原さんだからこそのトラブルだという見方もできますが、一部では上田さんに問題があったのではないかとの声も聞こえてくる。

市原さんが嫌がるかもしれない質問を投げかけた上田さんに、番組を盛り上げようという思いがあったのは間違いない。ただ本当に相手に配慮するMCであれば、最初からそういった質問をしない」(テレビ局関係者)

 上田については、その発言内容や態度が“前時代的”“男尊女卑的”“偏見が見え隠れする”などと、批判されることもあった。

「女性タレントに対して“お前”と呼んだり、後輩芸人のコメントを頭ごなしに否定したりなど、高圧的な発言が多いのは事実です。上田さんとしてはあくまでも“ツッコミ”であり、お笑いとして必要なものだという感覚なのでしょうが、時代の変化で、視聴者が“ゲストに失礼”と感じることも出てきた。

 以前、上田さんが『おしゃれイズム』のMCをしていた時、ゲイ役を演じた俳優に対して、ゲイを侮辱するようなジェスチャーをして“前から疑いはあったんだけど、コッチだよね?”と質問して、批判されたこともありました。5年以上の前の話とはいえ、明らかに偏見にもとづいた発言。さすがに今はそんな発言はしないでしょうが、それでも上田さんについては、今なおそういった偏見を見せる危険性があるという認識も根強い」(同)

 今回、市原と上田のトラブルが勃発した『上田と女が吠える夜』という番組についても、一部から問題視されているという。

 女性に対して物申したい女性タレントが集まり、激しく意見を交わすというコンセプトの同番組。毎回さまざまなテーマに沿って、女性タレントたちが本音をぶつけていく。

「普段あまりピックアップされていない“女性目線の意見”を表に出していく番組ではあるものの、時にものすごく個性的な意見も出てくるわけですよ。もちろん、そこに上田さんがツッコミを入れていくんですが、最終的に“上田晋也が常識”“女性タレントが非常識”のような構図になっていくことも多い。

本来“女性目線”の番組であるはずなのに、結果的に“男性目線”のまとめ方になってしまっている。それは、多少高圧的だと言わざるをえない上田さんのスタンスも影響しているでしょう。ジェンダーに対する意識が高まっている今の時代だと、上田さんはいつ大炎上してもおかしくないと思います」(同)

 しかし、長年にわたって、人気MCとして多くの番組で活躍し続けている。とある制作会社スタッフはこう話す。

「『おしゃれイズム』の頃から、ゲストに対する失礼な言い草などが、何度も槍玉にあがっています。でも、決定的な炎上騒動はなく、メディアから干されるということもない。なんなら人気MCとして好感度も高い。

 業界内では“上田さんはバランス感覚が優れている”という評価もあります。テレビのメイン視聴者である中高年の人々が絶妙に共感できるくらいの“前時代性”を見せるのが上手い、ということですね。もちろん、一歩間違えば大炎上にもなるのでしょうが、そうならない程度に少しずつアップデートもしている。“オールドメディア”としての地上波バラエティー番組には、まさに“ちょうどいい人材”なんだと思います」

 目まぐるしく価値観が更新されている現代社会の中で、絶妙な“前時代的性”を武器にする上田。しかし、このポジションが今後何年も先まで確保されるとは考えにくい。

「今の地上波テレビの課題は、いかに新しい価値観を取り込んでいけるかということ。制作サイドにも変わっていかなければならないという意識はありますが、保守的な価値観のほうが地上波の視聴者に受けやすいという現実もあり、なかなか動けない。そういったなかで、前時代的な上田さんはある種の“指標”と見ることもできる。上田さんが変わっていければ、地上波テレビも変わっていけるし、視聴者を新しい価値観へと誘導することも可能だと思いますよ」(同)

 まさに今の地上波バラエティーの難しい立場を象徴するかのような存在である上田晋也。テレビ界の今後は、彼にかかっているのかもしれない。

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2023/09/03 19:00
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