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現役芸人も「これは売れるわ」と思わされた、女芸人・吉住の達観した考え方

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Getty Images

 最近吉住の勢いがとまらない。2020年に女芸人No.1決定戦THE Wで優勝しテレビにジワジワ出演を増やし、現在レギュラー番組を持ちながら単独ライブを即完売させる理想の芸人になりつつある吉住が、テレビに出演するときの考え方を語っていた。

 9月13日にテレビ東京で放送された「あちこちオードリー」に吉住、井桁弘恵、ファーストサマーウイカが出演。吉住の話は聞きごたえがあった。これは従来の考え方とは違い、芸人をやっている私としても勉強になることばかりだった。「一周目で自分のことを分かってもらおうという気持ちは捨てた方がいい」と語った。これは真逆にとっている芸人は多いはず、1周目だからこそ爪痕を残して自分の魅力を伝えていかなければと思う人が多い。

 しかし吉住はそこに対しても達観していた。「だいたいの番組ってこういうポジションで出てくださいってのが多い」。その時の心構えとして「そういう時に自分の色とかセンスとか見てもらおうなんてマジどうでもよくて、そんなのは制作の邪魔でしかない」と言った。

 テレビ出演にずっと憧れていた人は長い下積みで出演が決まると、周りが見えなくなってしまい自分の事ばかり考えてしまう。自分の事ばかり考えると自分にとってもいい結果にならないことが多く、それが何回目の出演で気づけるかが重要になってくる。折角決まったテレビで何度も同じ過ちをしていると当然もう誰も呼んでくれなくなるが、早く気づくとそこからどんどん仕事が増えてくることがある。

 それを吉住は芸歴が短い中でちゃんと気づけるという才能をお持ちだった。「道化9:自分1で出た方がいい」と求められる事だけを考えろというこの教えは確かに頷ける事だった。現場に来る前に自分の出演方向は確かに決まっている事は多い、それを汲み取らないと次に繋がらないという具体的な話だった。

 「求められている事をやる、それが仕事」まさにすべてに通ずるシンプルな答えを出した吉住はとんでもない芸人だと思わされた。結局どれだけ我を貫こうが売れなければ意味がない。しかしライブにはそれを出来ない人間で溢れかえっている。ネタは面白いがそれ以降の立ち回りは言う事を聞かずにめちゃくちゃな芸人の方がカッコよく思ってしまう傾向もある。

 「いらない(色やワードセンス)みたいな、顔いらないみたいな顔をMCの方がするので」と早い段階で収録中に自分の持ち場に気づけたことはとんでもない才能だと思う。「この番組に呼ばれたときは暗い人だったのにこの番組はハツラツとしている、辻褄が合わないなんてマジでどうでもいい」と求められることに筋が通ってようが通ってなかろうがやるだけというプロの回答を聞けた気がした。

 「そういう番組は嫌なので私は出ないようにしている」と自分のブランディングも考えながら番組選びも現在している事を言った。ちゃんと自分に合わないと思ったら断る事もするというなかなか出来ない事に取り組んでいてこれは売れるわと思わされた。「私はスタッフさんに良い顔しないので」と仕事をいかに手を抜かないで取り組むかを語った。「エピソードトークも打ち合わせで数出してほしいようなことを言われても絶対にないです。と言うようにしてる」と言ってたのに対して、ファーストサマーウイカは「かっけぇ……ロックだ」と絶賛するシーンもあった。地に足がついているというのはこの事だと思った。

サンミュージック所属のお笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」 のツッコミ。コンビのネタ作りを担当するほか、お笑いに対するプロ目線の考察に定評があり、「M-1」などの大会はみずから大会を観覧して分析。自身のYouTubeやライブなどで披露する。中でも「女性芸人」研究家として、東京スポーツで連載を持っている。 YouTubeチャンネル【馬鹿よ貴方は、新道竜巳のごみラジオ】

Twitter:@kPXfF3Xm1jvbLMS

【サンミュージック公式】馬鹿よ貴方はプロフィール

ばかよあなたはしんどうたつみ

最終更新:2023/09/18 08:00
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