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MC番組連続終了の指原莉乃を悩ませた“ガラスの天井” 数年後の“大物MC”返り咲きはあるのか

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指原莉乃

『ゼロイチ』(日本テレビ系)と『推しといつまでも』(TBS系)という、MCを務める2つの番組がこの9月で終了する指原莉乃。“バラエティー界の天下獲り”に最も近い女性タレントと言われた指原が、ここに来て失速気味だと囁かれている。

「もちろん、番組の終了の背景には裏番組の強さもあるので、単純に指原さんの人気が下降しているから打ち切りというわけではない。とはいえ、2番組の終了によって、指原さんの“大物MC”というイメージが薄まっていくのは事実」(テレビ局関係者)

 ただし、『超無敵クラス』(日本テレビ系)、『坂上&指原のつぶれない店』(TBS系)、『ヒロミ・指原の“恋のお世話始めました”』(テレビ朝日系)、『トークィーンズ』(フジテレビ系)と、数多くのレギュラー番組を抱えている指原。まだまだ安泰にも見えるが……。

「指原さんの失速については、バラエティー界における女性タレントに対する“ガラスの天井”の存在を指摘する声も少なくない。実際、指原さんがMCをするにしても、芸人が回し役としていることが多く、番組内で指原さんが強く個性を前に出していくこともない。そもそも番組制作の方向性そのものが、必ずしも指原さんを軸にしていないことが多い。

 決して“女性タレントだからメインを張れない”という考えが今なお蔓延っているわけではないものの、“男性MCが回す”という慣習が根強く残っている。指原さん1人でMCを担当する番組がほとんどないというのも、その証拠。

『ゼロイチ』にしても進行役の石川みなみアナがいますし、制作サイドが指原さん1人を強く信頼して番組を任せていない現実がある。そういった状況の中で、指原さん本人がガラスの天井を感じ、MCとして天下を獲ることに対する限界を察してしまった可能性は高い」(同)

 そんな指原だが、自身がプロデュースを手掛けるアイドルグループ『=LOVE』、『≠ME』、『≒JOY』は絶好調だ。2017年デビューの『=LOVE』は、すでに国立代々木競技場第一体育館や横浜アリーナでの単独アリーナ公演を成功、2019年デビューの『≠ME』も今年6月に初の日本武道館公演を行った。2022年デビューの『≒JOY』も、今年9月にパシフィコ横浜国立大ホールにて、初の単独ホールコンサートを実現させている。

「今後、指原さんはアイドルプロデュース業に軸足を置いていくのではないかとも見られている。バラエティーでは女性タレントとしての難しさを感じている指原さんですが、アイドルプロデュースについては男女問わずファンからの支持が高く、“元アイドル”というキャリアもかなりプラスに働いている。

ここ数年大きな動きがない女性アイドル業界の中で、指原さんが起爆剤になることを期待する関係者も多い。タレント業を休むという展開はないとしても、今後アイドルプロデュース業をメインにしていく未来は十分にあると思います」(音楽業界関係者)

 では、指原は徐々に裏方になっていくのか。

「バラエティー界は、むしろアイドルプロデュースで今以上に結果を出した後の指原さんに注目するかもしれません。たとえば、ヒロミさんや若槻千夏さんのように、長くタレント活動から離れて別の仕事に注力していたタレントさんがバラエティーに戻ってきて、さらに活躍するというケースは少なくない」(前出・テレビ局関係者)

 1990年代にデビューし、テレビタレントとして大活躍していたヒロミだったが、2000年代初頭に事実上タレント活動を休止し、ジム経営などをメインとした。約10年の潜伏期間を経て、2014年頃から芸能界に本格復帰すると、以前にも増して活躍、今はこれまで以上のMCタレントとして返り咲いている。

 若槻千夏は、バラエティータレントとして大ブレイク中だった2009年に自身のファッションブランド『W♥C』を設立。その後徐々にブランド運営に軸足を移し、約4年ほど芸能活動を休止。しかし、2015年辺りから再びタレント活動を活発化させ、現在は再びバラエティー界のユーティリティープレイヤーとして、さまざまな番組に出演している。

「芸能活動を休止したタレントさんは、その間にいろいろな経験を積み、エピソードを持ち帰ってくる。人生経験が豊かになった分、いろいろな角度からのコメントも言えるようになり、視聴者からも共感を得やすくなる。ヒロミさんや若槻さんは、まさにその好例です。

 指原さんもアイドルプロデュースなどでの活動がタレント活動にフィードバックされていく可能性はかなり高い。たとえば、10年後くらいに40代になった指原さんがバラエティーに戻ってくるような展開も不思議ではない」(同)

 指原莉乃のバラエティー界の天下取りに向けた本当の戦いは、まだまだこれからなのかも。

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2023/09/23 09:00
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