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紅白、民放の音楽特番もジャニーズ“ゼロ”にーー競合ボーイズグループにオファー続々

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ジャニーズ事務所

 創業者であるジャニー喜多川氏の性加害問題により、CMの打ち切りが続き、タレントのテレビ番組出演にも影響が出始めたジャニーズ事務所。そんななか、9月19日には公式サイトにて、社名変更などを含めた今後の方針について議論したことが発表された。関係者の話を統合すると、同事務所とは別会社を設立し、全所属タレント、社員を移籍させて再建を図ると見られる。

 詳細は10月2日に明かされるようだが、その内容次第では、年末までのさまざまな大型音楽番組からジャニーズタレントが消える可能性があるという。

「年末の最大の歌番組といえば『NHK紅白歌合戦』です。NHKは受信料で成り立っていることもあり、ジャニーズグループを出演させれば何かしらの問題が起きてくるのは確実。それでも強行突破するのであれば、世間が納得できる理由付けが不可欠でしょう。ハードルは高いですが、それでも局内ではさすがにジャニーズがゼロでは視聴率が取れないという危機感もあり、今の段階では例年通りとまではいかないまでも、何組か出場させる方向で検討しているようです」(音楽関係者)

 現状ではまだNHKも決断しきれないでいるようだが、これから発表されるジャニーズの改革案を注視しているのは民放も同じだ。

「フジテレビの『FNS歌謡祭』や日本テレビの『ベストアーティスト』など、各局は大型音楽番組を持っていますが、いずれもジャニーズなしでは成り立たない。しかし、非ジャニーズ系のボーイズグループが出演できないと言われていた『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)ですら、9月29日の3時間スペシャルにBE:FIRSTの出演を決定するなど、脱ジャニーズの動きが見られます。ジャニーズ事務所の新方針に世間が納得しなければ、テレビ局側もCMスポンサーを説得できないでしょうし、出演がゼロということもありえますし、民放の音楽番組がジャニーズ排除に動けば、NHKも紅白に出すわけにはいかなくなるでしょう」(前出・音楽関係者)

 これまでジャニーズへの忖度により、競合するグループの番組出演ができなかったことについて、7日の会見で東山紀之新社長は「忖度とかそういうのは関係なく、公平に行くべきだなと思っています」と明言しているが……。

「これにより、BE:FIRSTやJO1、INIといったグループのテレビ出演が見込まれています。ジャニーズ枠を非ジャニーズ系グループが埋めても数字が変わらなければ、音楽番組の顔ぶれは劇的に変わっていくでしょう」(テレビ関係者)

 非ジャニーズグループが音楽番組の新たな顔となっていくのだろうか。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/09/22 12:00
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