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解散発表の和牛、上沼恵美子が「慢心」見抜いていた? 4年前の「公開説教事件」が再評価

YouTube/上沼恵美子ちゃんねる(@Emiko.Kaminuma)

 『M-1グランプリ』で3年連続の準優勝となるなど漫才の高い実力で知られていたお笑いコンビ「和牛」が12日、来年3月いっぱいで解散すると電撃発表した。水田信二の「気の緩み」による度重なる遅刻が引き金になったとされており、業界関係者やファンに衝撃が走っている。そんな中、和牛の「慢心」をズバリ指摘していたとして、上沼恵美子の発言が再評価されているようだ。

 和牛は、NSC大阪校26期の水田信二と川西賢志郎が2006年に結成。2人の漫才への熱量と実力の高さは業界内でも広く知られ、『M-1グランプリ』では2015年から5年連続で決勝に進出し、2016年~2018年は3年連続で準優勝となった。

 コンビの解散は吉本興業の公式サイトで発表され、同社は「水田信二と川西賢志郎は今後、弊社所属のまま、それぞれの道を歩んでいくことになりました」などと報告。水田は「来年の3月末をもって和牛を解散することになりました。きっかけは、3年程前に気の緩みから複数回の遅刻が重なったことでした。加えて漫才のパフォーマンスにおいて川西の要求に応えられないことがあり、漫才への取り組み方について川西との差を感じるようになりました。お客さんに笑ってほしいという目的は同じでしたが、川西の求めるものと自分のやりたいこととのギャップが徐々に開いていき、相方に対して意見することができなくなり、楽しかった漫才が苦しいだけの毎日になっていました」といったコメントを発表し、自身の遅刻や双方の漫才への取り組み方の違いが解散の大きな原因になったと明かした。

 川西は「3年ほど前から、僕はより舞台に力を入れたいという思いが強くなる一方で、水田の劇場出番への遅刻が続いたことをきっかけに、自分と彼との漫才に対する姿勢の違いが目立つようになりました。徐々に彼を信頼できなくなり、節度を保てず厳しく言葉をかけることもありました。それが彼を苦しめることに繋がり、求めるような漫才もできなくなってしまいました」などとコメントし、同じく水田の遅刻がきっかけであると示唆。ファンに対しては「自分がなりたかった漫才師像を、実現している姿を楽しみにしながら応援してくださっていた皆様には、心苦しい報告となりましたが、どうかご理解ください」などと呼びかけている。

 双方のコメントで共通するのは、水田が3年ほど前に気の緩みから「劇場での複数回の遅刻」をしたことが、舞台での漫才に力を入れている川西の相方への不信感につながり、コンビ解散の引き金になったということ。あえてそこまで細かいところにまで言及したのだから、よほど決定的な出来事だったのだろう。これを受けて、ネット上では「遅刻を繰り返すとマジで信頼なくすからな」「コンビで大事にしていたはずの漫才の舞台に遅刻って、水田さんは慢心があったのかもね」といった声が漏れ聞こえている。

 そんな中、上沼恵美子が「和牛の慢心を言い当てていた」と話題になっているようだ。2019年の『M-1グランプリ』で、それまで3年連続の準優勝となっていた和牛は優勝最有力と目されていたが、審査員を務めていた上沼が別コンビの採点時に突然「去年もその前も、私は和牛をチャンピオン(1位)に入れました。でも(今回は)横柄な感じを和牛に対しては感じました。だから厳しい(得点にした)。『もうこのステージは僕のもの、リサイタル』みたいな、緊張感も何もない、ぞんざいなものを感じました」と痛烈なダメ出しをした。

 司会の今田耕司が「上沼さん、急にどうなされたんですか?」と驚くほどの唐突な発言で、当時はネット上で「老害発言」「意味不明な公開説教」などと揶揄する声もあったのだが、これが今回の和牛の解散発表によって再評価されることに。SNS上では「和牛の慢心を見抜き本番にズバッと伝えていた上沼さん 。やっぱM-1に上沼さんの視点は必要だったよね」「和牛を可愛がっていたから『初心を忘れるな!』って喝を入れたんだろうな」「当時は何言ってんだろと思ったけど、プロの視点で和牛の態度が気になったのかも」などと、上沼の慧眼を称賛する意見が続出している。

 和牛は上沼に公開説教された2019年の『M-1グランプリ』で4位に破れ、それを最後に『M-1』から姿を消した。それも今思うと、コンビ解散につながる象徴的な出来事だったといえるかもしれない。

 ただ、その一方で12日付の「文春オンライン」(文藝春秋)は「川西が気を病んで鬱っぽくなってしまい、以前のような熱量で漫才に向き合えなくなったので水田に解散を持ちかけていた」などと報道しており、水田の度重なる遅刻とは別の解散原因があるのではないかという見方もあるようだ。

 上沼は2021年を最後に『M-1』の審査員を勇退したが、当時勢いに乗っていた和牛の「異変」を感じ取り、生本番中に指摘した眼力は改めて評価されることになりそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/12/13 15:00
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