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巨人以上か――中日・中田翔に迫りくる名古屋・中日名物の「タニマチ」の誘惑

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中田翔(写真/Getty Imagesより)

 昨シーズン終了後に巨人との契約を自らオプトアウト(破棄)して中日と2年総額6億円(推定)の契約を結んだ中田翔。3月6日、京セラドーム大阪で開催されたオリックスとのオープン戦の第2打席、待望の初アーチを放った。

 背番号100番台の育成左投手から移籍後オープン戦13打席目で、お待ちかねの初本塁打を記録した中田。「打ったのはストレート。少しバットの先だったけどホームランになってくれた」と喜びを口にした。ここまで、期待していたより調子が上がってこないことに心配していた立浪和義監督は「これから調子を上げてくれるやろ」とベテランならではの調整を認めており、このまま公式戦開幕までオープン戦に帯同させるようだ。

 球団史上初、2年連続最下位の屈辱を味わった中日ファンにとって悩みの種は得点力不足であることは明らかだった。日本ハム、巨人で4番を打った中田は選手としてはピークを過ぎた選手といえども、待望の補強だったことは間違いないだろう。東海エリアのテレビ局スタッフは「中田のお陰でキャンプ取材の仕事はかなり助かった。追いかけたら何でもネタになる選手ほどありがたいものはない」と、もはや成績よりも“見世物”としての活躍ぶりだったと頬を緩ませる。

 それは地元のタニマチ関係者にも波及しており、実際、今キャンプでは中田を直々に指名して交流を持ちたい贔屓(ひいき)筋が多かったという。

 プロ野球選手の個人スポンサー筋に詳しい地元経済紙記者は「キャラクターもわかりやすい中田は、歓楽街の錦を連れまわしても絵になる。そもそもタニマチは地元出身選手しか興味がなかったが、さすがに全国区・中田のネームバリューには注目している。今後、シーズン中に活躍したら、さまざまな宴席からお呼びがかかるのは間違いないでしょう」と話す。

 かつて所属した巨人時代も大小さまざまな贔屓筋から声をかけられていた中田だったが、中日には巨人のそれとは比べ物にならないくらい地元名古屋にスポンサーが点在するという。

「特徴としてはトヨタ自動車のお膝元ということで、車系メーカーの下請け企業のオーナーなど個人経営者が多い土地柄。だから贔屓の選手を自分の手で応援したい願望も強い。それに甘えてしまうのが生え抜き選手で、大した成績も出ていないのにシーズン中、オン・オフを問わず、飲み食いさせてもらい、球団の契約期間外に入る12月は“ギャラが出る”ゴルフコンペに呼ばれるパターンが多い。お車代は無名選手で安く見積もっても10万円は軽々超える。成績関係なしに誘惑が多いのが名古屋・中日の特徴。これにより本業に支障をきたす選手は少なくないが、さすがにベテランの中田はそんな“餌”に引っかかるとは思いません。ただ、なれない土地ということで、最初は気遣って顔を出すこともあるでしょうが律することができるか心配です」(同)

 贔屓の引き倒しにならないことを切に願うばかりだ。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2024/03/17 13:00
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