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産経・朝日だけじゃない! マスコミによる検察幹部の「賭け麻雀」接待は常態化していた!?

イメージ画像(写真ACより)

 霞が関に衝撃を与えた「麻雀ショック」の余波が収まらない。

 先日、「週刊文春」(文藝春秋)で新聞記者ら3人との「賭け麻雀」が報じられ、東京高検検事長の職を辞した黒川弘務氏(63)。コロナ禍で国民が自粛生活を送っているなか、「3密」状態で麻雀に興じていたというもので、検察ナンバー2の要職にあった黒川氏の軽はずみな行動への非難が殺到している。

「黒川氏は、定年延長問題で注目される存在だったこともあり、今国会での成立が見送られた検察庁法改正案の問題とも絡んで、マスコミに盛んに取り上げられた。テレビのワイドショーでも繰り返し報じられ、安倍晋三首相の任命責任も問われる事態になっています。この問題が内閣に与える影響は小さくなく、自民党内の『ポスト安倍』の行方も含めて、政局に発展しそうな気配も出てきています」(民放政治部記者)

 一連の騒動が及ぼす影響は、法務省、検察庁を含む中央官庁が集中する「霞が関」、政治の現場である「永田町」だけにとどまらない。今後の成り行きを、大手マスコミの多くが固唾をのんで見守っているという。

「今回の騒動は、検察ナンバー2の黒川氏が違法な賭博行為に及んだという問題だけでなく、検察とマスコミの癒着ぶりが表沙汰になったという点でも世間に大きなインパクトを与えた。マスコミ各社は霞が関の東京地裁2階にある『司法記者クラブ』に番記者を配置しています。このクラブに所属する現役記者、あるいはかつて所属していた元記者は、『自分も“刺される”んじゃないか』と疑心暗鬼になっていることでしょう」(同)

 それというのも、番記者たちの間では、今回明るみに出たような検察幹部への「麻雀接待」というのは珍しいことではなかったからだ。

「司法担当記者の取材対象となる検察幹部には、麻雀好きが多い。そうした事情もあって、各社の記者たちは司法担当になると麻雀を覚えるんです。そして”麻雀卓を囲む”というのを表向きの理由にして検察幹部に接近するのが、ある種の取材の王道になっていた経緯がある。特にここ最近は、現場で事件を扱う、いわゆる”ヒラ検事”との接触を検察側から禁じられていることもあって、幹部に接近できる麻雀は記者にとって貴重な取材の機会になっている。黒川氏に限らず、各社の記者から同様の接待を受けた幹部はいるはずで、接待していた側の記者も、数え切れないほどいるでしょう。検察側が本気で内部調査に取り組めば、同じような問題がボロボロ出てくるはずです」(事情を知るマスコミ関係者)

 先の民放記者も、こう証言する。

「検察幹部と記者たちとの麻雀交流は月に数回、定期的に行われていたとの情報もあります。大の大人が麻雀するのに、賭けないはずがない。そこでも金銭は動いていたはずで、今後、『第二、第三の黒川』が出てくる可能性もゼロとはいえません。また、各テレビ局や新聞社も、自社の司法担当者が賭け麻雀接待を行っていた可能性もあるので、この問題について追及できないでいる」

 検察と記者クラブの「ズブズブ」は、白日の下にさらされるのか――。

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最終更新:2020/05/25 15:30
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