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ジャニーズ新会社社長にファンから反発の声…そこに込められた想い

旧ジャニーズ事務所の前で佇むファンたち

目ぼしい人に断られ続け挙げ句に、お鉢が回ってきたとされるジャニーズの新会社社長への毀誉褒貶。取ってつけたかのように、ジャニーズタレントを一斉に締め出したNHK紅白歌合戦。そして、止まらない大物タレントの退所…ジャニーズ問題はその波紋を広げ続け、SNSを中心にファンは大きな声を上げ続けているのだ。叫びから読み取れるものとは――ジャニーズ問題におけるマスメディアの責任を一貫して問い続ける、作家の沖田臥竜氏が解読する。

メディアが溜飲を下げるための「私刑」

 ジャニーズに対する社会的制裁、つまりはマスメディアによる私刑が目に余る。ついには、NHKまで紅白歌合戦からジャニーズを排斥した。タレントには罪はない。彼らを応援するファンにはなおさら罪はない。だが、それらの人々は行き場のない感情を抱き、苦しんでいる。ジャニーズ問題は新たな被害者を生み続けているのだ。

 誰かいるだろうか。そんな事態に対して、自責の念に駆られている記者やメディア関係者がひとりでもいるだろうか。いや皆無なはずだ。

 ペンを握る者として、私ならば少なくとも2度にわたる記者会見で、反論権を剥奪された立場の相手をあのように一方的に弾圧したり、そこに加勢したりしていたら、その後、きっと後悔していたことだろう。

 報道というものは、文字から作られている。テレビならばキャスターが原稿を読み、週刊誌やネット媒体なら掲載された原稿を読者が読む。つまり、すべては一人の人間が綴る文字から始まるのだ。

 今、ペンを握って取材するどれだけの記者に、その矜持があるだろうか。自分が目立つことに全力を傾ける記者に、本当の取材などができるだろうか。彼らは今もなお、ジャニーズに対する文句を無責任に言い続けている。それのどこにジャーナリズムがあるのだ。

 2度にわたるジャニーズの記者会見は、1度目でジャニーズの名称を消滅させ、2度目で東山紀之さんの新会社社長就任の芽を摘んだ。国民が本当にそれを望んでいるのかもわからぬ間に、マスメディアがそうした流れをつくったのだ。

 現在のジャニーズが、本当に制裁を受けるべき立場であれば、まずは法的な手続きが取られるべきである。それをマスメディアが集団で掌返し的に批判することで叩き潰し、溜飲を下げる。そんなものは私に言わせれば、私刑でしかない。

 繰り返すまでもなく、問題の中心にいるのはジャニー喜多川氏である。その喜多川氏は4年も前に他界しているのだ。それが突如、マスメディアの報じ方ひとつで、ジャニーズ自体が社会現象や国際問題になるほど批判されたり、挙げ句に崩壊させられたりすれば、なにかおかしいと思うのが自然だ。

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