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「性的嗜好に、マナーまで……」6万6,000人分の“買春”顧客名簿流出で、一斉検挙危機!?

koreakaishun0127.jpgイメージ画像

 韓国で、買春を楽しんだ男たちが震え上がっている。性売買業者が作成したと思われる“顧客名簿”が、警察の手に渡ったのだ。そこに記載されている人数は、なんと6万6,000人。韓国の買春者たちは今、「もしかして捕まってしまうのか?」と、おののいているのだ。


 韓国の複数のメディアによると、その顧客名簿はエクセルファイルで、本名こそ記載されていないが、携帯番号、車のナンバー、職業、見た目の特徴、性的嗜好、相手をした女性の名前などが具体的に書かれている。「マナーがいい」など、業者とじかに接触していなければ書けないような印象についてまで記載されているという。言うまでもないが、電話番号や車のナンバーがあれば、個人を特定するのはそれほど難しいことではない。

 そもそもこの顧客名簿は、あるコンサルティング会社が出どころとなっている。同社は顧客名簿を公開し、「ソウル江南の性売買業者の名簿」と主張。「この組織は一日平均1,000万ウォン(約100万円)、2011年から5年間で150億ウォン(約15億円)を売り上げた」とし、「公益のためにリストを公開することを決心した」と説明している。

 名簿に記載された職業の中には、医師などの専門職をはじめ、警察官も含まれているという。名簿の真偽は警察が調べている最中だが、もし本物であるとなれば、大々的な調査が始まるかもしれない。
 
 というのも、韓国では実際に、買春した男たちを一斉検挙した事例があるからだ。最もよく知られているのは、11年の“国会前マッサージ店伝票事件”だろう。当時、警察は性売買が行われていた国会前のマッサージ店で決済された、クレジットカードの伝票3,600枚を入手。買春したと考えられる17~18万ウォン(約1万7,000~8,000円)を支払った男たちを調査し、300人を逮捕した。

 ただし、今回入手した顧客名簿だけで逮捕に至る可能性は低いというのが大方の予想だ。ある警察関係者は「この顧客名簿は、さまざまな仲介者を経て入手した資料であるため、これ自体を証拠とするのは難しい。買春を思わせる内容が含まれているといえど、この名簿だけで該当者が買春したと立証することも簡単ではないだろう」と、韓国メディアに話す。今回の名簿は上に挙げた伝票のように、動かぬ証拠にはならないようだ。

 それでも、今後この顧客名簿がネット上に流出するような事態も起こり得るわけで、6万6,000人の男たちは当分、枕を高くして寝られないだろう。自分でまいた種だけに、酌量の余地はなさそうだ。

最終更新:2016/01/26 14:28
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