日刊サイゾー トップ > 海外  > 平昌五輪マスコット案にIOCが待った

東京五輪は大丈夫!? 平昌五輪のマスコット案にIOCが待った!「犬食文化があるのに、珍島犬って……」

pyeongchang00.jpg平昌冬季五輪 公式サイトより

 今年6月に発表された、平昌冬季五輪の公式マスコット「スホラン」「バンダビ」。それぞれ“白虎”と“ツキノワグマ”をイメージしたもので、「五輪に参加する選手や観客たちを守り、勇気を与える」という意味が込められている。

 ところが、このマスコット選定において、韓国政府がドタバタ劇を繰り広げていたことをご存じだろうか?

 1988年ソウル五輪の時、「ホドリ」という“虎”のマスコットが国民的に愛されていた韓国。一般的に「朝鮮半島の地図は虎の形をしている」といわれ、昔から親しまれてきた動物だけに、韓国政府は平昌五輪のマスコットも「ホドリ」からインスパイアされた“白虎”が採用され、デザイン作業が始まっていた。

 ところが、朴槿恵(パク・クネ)大統領の一言で、デザインを一からやり直すハメになる。大統領は突然、「マスコットを珍島犬(チェンドッケ)に変更せよ」という指示を出したのだ。

 珍島犬とは、日本の柴犬のような韓国原産の犬種のひとつである。ちなみに、5匹の珍島犬を青瓦台で飼っている朴大統領は、“珍島犬好き”として有名だ。

 しかし、これに対して、国際オリンピック委員会(IOC)は猛反対。「犬食文化がある韓国のイメージと合わない」というのがその理由で、マスコットをめぐるIOCと韓国政府の綱引きが6カ月間も続いた。

 結局、韓国政府は降参。最終決定まであと2カ月の時点で、最初の“白虎”に戻し、今年6月にようやくIOCからデザインの承認を得た。

 マスコットの実物や広報アニメーションの制作などは、この2カ月間に急ピッチで行われ、名前や詳細は発表予定日の10日前に決まり、マスコットを活用した収益事業の準備をする暇もなかったそうだ。

 機密文書漏洩騒動、通称「崔順実(チェ・スンシル)ゲート」が明らかとなったいま、「もしかして、あの時の変更指示も崔容疑者が……?」と疑う人もいるが、今のところ、真相はわかっていない。

 日本でも東京五輪のボート・カヌー会場の見直し検討など、相変わらずドタバタ劇が続いているが、マスコットに関しては、韓国と同じ轍を踏まないでほしいものだ。

最終更新:2016/11/14 14:00
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

水原解雇に間に合わなかった週刊誌スクープ

今週の注目記事・1「水原一平“賭博解雇”『疑...…
写真
イチオシ記事

さや香、今年の『M-1』への出場を示唆

 21日、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「賞レース2本目やっちまった芸人」の完結編が放送された。この企画は、『M-1グランプリ』(同)、『キ...…
写真