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中国製ギョーザ食中毒問題で、あの有名女神像がピンチ!?

 1月下旬、千葉県と兵庫県で発生した中国製冷凍ギョーザによる食中毒問題。両県警が調べたところ、中国の天洋食品工場で製造された同商品のギョーザとパッケージの一部から、有機リン系農薬のメタミドホスが検出された。

 この問題を受けて、商品を取り扱うジェイティーフーズを始め、加ト吉、マルハ、日本ハムといった国内の大手食品メーカーが同工場製品の自主回収を発表、大手メディアを中心に「毒入りギョーザ」などと報道され、一大騒動となったのは記憶に新しい。

 だが最近、この影響が意外(?)な場所にまで波及しているという。

「ギョーザの街として有名な、宇都宮市ですよ」

 こう語るのは、大手新聞社の地方局記者。確かに首都圏屈指の観光名所・横浜中華街では、日本人観光客が激減し、各店舗『ウチの具材は日本製です』との張り紙を掲げ、火消しに躍起になる模様がワイドショーなどで伝えられた。宇都宮市も同様に、商店街が悲鳴を上げているのだろうか?

「実は、客足は減っておらず、むしろ順調なんです。なのに、市が何を思ったか、宇都宮のシンボル“餃子像”を建て替えるっていうんです。『なぜ建て替える必要があるのか』と、住民たちは呆れていますよ」(前出・新聞記者)

 宇都宮駅東口広場にある餃子像といえば、93年、『おまかせ!山田商会』(テレ東)で放映された宇都宮ギョーザ大作戦なる特集がきっかけとなり、番組出演者の山田邦子がデザインし、地元の業者によって無償で建立されたという大変由緒正しい代物である。そんな“ギョーザの皮に包まれた女神像”という希代の芸術品を建て替えるとあっては、相当の事態があったに違いない。やはり中国製ギョーザ問題の影響なのだろうか……。そこで、宇都宮市観光交流課を直撃してみた。

「駅前再開発のために、現在駅東口にある餃子像を西口に一時的に移転する予定はあります。確かに議会では、『この機会に餃子像をリニューアルしないか?』という案は出てきていますが、具体的な検討にはまだ入っていません。そもそも像の移転とギョーザ食中毒問題とは一切関係ありませんよ(苦笑)。事件直後、宇都宮餃子会加盟組合員54社に対してアンケート調査を実施したところ、中国からの輸入冷凍ギョーザを使用している会社はひとつもなく、客足は遠のくどころか、逆に増えた印象すらありますからね」

 宇都宮市の例では、件の騒動が好転材料になったようだが、とりあえず今のところ餃子像はそのままのようだ。今後も餃子像には、宇都宮市のシンボルとして、そのままの形で君臨してもらいたい。
(編集部)

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最終更新:2008/03/24 12:09
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