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ゆいかおり直撃インタビュー

『kiss × sis』EDテーマでメジャーデビュー! 双子的連携の核心に迫る(後編)

yuikaori00002.jpg真剣なまなざしでインタビューに答えるゆいかおりのふたり。

前編はこちら

■セールスポイントは双子パワーとシンクロ率

──さて、あらためてメジャーデビューの感想はいかがですか。

小倉唯(以下、ゆ) 最初にお話を聞いたときは信じられなかった、というのが大きな気持ちで、全然、実感が沸かなくて。私たちでいいんだろうかという気持ちもありました。でも、いろんなPV撮影やジャケット撮影、レコーディングをしていくうちに、本当にメジャーデビューするんだっていう実感が沸いてきました。それと同時に、いろんなことをがんばらないといけないので、どんどん体力もつけていかないといけないと思いました。店頭に並ぶ姿が想像できないので、自分でCD屋さんに行ってゲットしたいなと思います。

石原夏織(以下、か) 私は、ほかのアイドル方々のPVやライブ姿を観て憧れていたんです。あんなふうに持ち歌でステージに立ちたいという夢があったので、メジャーデビューの話を聞いたときに本当にうれしくて、夢に近づく第一歩だなと感じました。最近、お友達や親戚の方に「これって夏織ちゃんだよね」と気づいてもらえるようになってきたんです。メジャーデビューってこういうことなんだと実感できました。ゆいちゃんが言ったように、体力的にもっともっとがんばらなきゃいけない部分もあるんですけど、そういう課題を一個一個クリアしていって、どんどんどんどん、大きな大きな、ふたりのユニットになっていけるようにがんばっていこうと思います。

──それにしても、ステージングも堂々としているし、お話も上手ですよね。ふたりとも、小さい頃からすごくハキハキしたお子さんだったんですか?

 そうですね、私はリーダー的な……どうしてかはよく分からないんですけど、幼稚園の頃からみんなを引っ張るのがすごく得意で。以前、HAPPY! STYLE Rookiesというユニットを組んでいて、お姉さんばっかりだったんですけど、なぜか私がリーダーをやっていて(笑)。みんなの意見をまとめたりするのが好きなので、やっぱり、うん。そうなのかな……はい(笑)。

 私はどっちかというと、外で遊ぶ元気な子どもだったんですよ。ひとりでに大きな声でハキハキと喋るようになっていた、たぶんそういう子だったんじゃないかなと思います(笑)。

──思い出すのは大変ですか?

 あーでも、クラスの委員とか決めごとがあるじゃないですか。ああいうのでは前に出てやってました! それは確かです。(小倉唯に向かって)想像つかないでしょ、今の私からは。

 じぇんじぇん。

 小学校の頃はすごかったですね、前に出たいっていうのが。中学の頃におしとやかになったんです(笑)。

──ちなみに今、芸歴はどのくらい?

 私はもともと子役として活動をしていて、芸能界に入ったのは(幼稚園の)年長さんからなので、今のお仕事と方向性は違うかもしれないですけど、かなり長いですね。

 私は今の事務所の、「HAPPY! STYLE Communication Circuit」というライブで初めて活動をさせていただいたので、たぶん2年くらいだと思います。

──えっ、そうなんですか。なんか、見えないですね。

 えっ、本当ですか。えー、すごいうれしいです。2年目なんです。

──では、ゆいちゃんのほうが先輩ですね。

 そうなんですよー。

──子どもの頃に憧れていたアイドルは?

 私はハロー!プロジェクトさんがすごく好きでした。小さい頃は松浦亜弥さんがすごく好きで、踊りを真似していたらしくて。それがきっかけでアイドルさんになりたいと思ったんです。お芝居もすごく好きで、その辺りがアイドルをめざすきっかけだったんだなと思います。

yuikaori00003.jpg

──踊りはその頃から。

 そうですね、3歳くらいからずっとクラシックバレエをやってたんですけど、そこからいろんな踊りをやっていって今のダンスに結びついたのかなと感じています。

 私も小学校低学年のときにハロー!プロジェクトさんが大好きで、ダンスをやっていました。ずっと真似して踊ったり歌ったりしていまいした。アイドルという仕事をしてみたいと思ったのもそうなんですけど、声優アイドルさんの堀江由衣さん、田村ゆかりさん、水樹奈々さんが本当に好きで。そのお三方を見て憧れて、声優もやりたいし歌も歌いたい、声優アイドルになりたいというのがきっかけで、いま、その夢に向けて少しずつ進んでいるところです。

──おふたりのセールスポイントは。

 双子パワーと、シンクロ率だと思います。

──シンクロしてますよねー。なんでそんなに息が合うんですか?

 かおりちゃんが、けっこう合わせてくれるんですよ。

 あ、そう!? なんか無意識に合わせていることが多くて。

 そうなんですよ。

 知らないうちにやってるんですけど、私自身も。

 私も不思議な感じですね。

 そう。いつもなんでこんなに合うんだろうと思っていました。

──お互いが見たかおりちゃん、ゆいちゃんを語ってただけますか。

 かおりちゃんは年齢のわりには、すごく幼いんですよ。二つ年の差はあるんですけど全然それを感じなくて、むしろ私のほうがちょっと上なんじゃないかと思うこともあって。ギャップがすごく激しい子なんです。それで、本当にいろんな性格の持ち主で。コロコロ替わるんですよ。

 多重人格?

 そうなんですよ。けっこう大人っぽいときもあれば、無邪気なときもあるし。とぼけたときもあるし。本当にいろいろな表情を持った、すごく不思議な子ですね。

──不思議な”子”って言われちゃってますよ(笑)。いかがですか。

 そうですね。ちょっとうれしいような悲しいような、フクザツな気持ちですね。なんとも言えない(苦笑)。ありがとう? ゆいちゃん以外にも「面白い子」ってすごい言われるんですよ。

 ギャップが激しいからだと思う。

 あー、ギャップが激しい! 座ってるだけで面白いと言われたりとか、立ってるだけで面白いと言われて、何もしていないのになーと、いつも思います(笑)。でもたしかに、(精神)年齢が一気に上がったり下がったりしているのは、自分でも分かります。

──かおりちゃんから見たゆいちゃんは。

 そうですね、ゆいちゃんは、もうツンデレ。ツンツンツンツンデレぐらいなんですけど、本当は。もう、とことんいじめて最終的には「かおりちゃーん♪」って言ってやってくるんですけど、私もその気になって「ゆいちゃーん♪」てやると、「触んないでよ」と言われたりとか。

──ひどいじゃないすか(笑)。

 (笑)。えー! みたいな。なんか、ゆいちゃんもギャップが激しいんですよね。

 ツンデレだからなんだろうけどね。かおりちゃんとは違う……。

 違う種類のギャップで。でもゆいちゃんは、年下なんですけど、やっぱりしっかりしている部分があるので。(自分のほうが)年上だけど、頼れる相棒って感じで。相方かな?

 芸人みたいじゃない(笑)。

 いなきゃ困っちゃう感じですね、もう。一緒に居すぎたせいで、いないと心がざわざわするというか。不思議な感じです。

──なんとなく、おふたりの距離感が分かってきました。ところで、かおりちゃんは「キャリー」という呼び名もあるとか。

 あー! ゆいちゃんはたまにキャリーって呼んでくれます。

──どんなときにですか?

 気分ですね。

 テンション上ってるとキャリーなのよね?

 うん。

 あとは、ゆいちゃんが甘えたいときに「キャリーおいで」って言ってきます。「キャリーここに座りな」って(手でポンポンと座る場所を叩く)。あるよねー。

 (笑)。そんなにないかな。

 あるよあるよ、けっこう。

 へへ(笑)。

──犬を呼ぶような。

 ちょっと、ゆいちゃんの愛犬「こなたん」と同化されてるかもしれない。

 (笑)。

──で、さっきも体力が課題というお話があったんですが、いまの時点でつらいことはなんですか。

 ゴールデンウイーク中、ライブやお仕事が立て続けにあって、今までにないようなハードなスケジュールでした。すごくいい経験でもあり、すごく大変だったことでもあるんですけど。これだけ大変な思いをしたので、なんていうんだろう、本当に一歩成長できたような気がして。体力的にも、自分のいまの体力を再確認できて、ここはこんなにできたとか、逆にここは次はもうちょっとこうしたいというところも見つかったので、今回のゴールデンウイークはすごく自分にとってプラスになったなと思います。

 私もゴールデンウイークのライブでは、自分のなかですごく成長した部分も発見できました。そして、「あっ、ここはまだまだだな」「ここまで行っちゃうと次の日がダメになっちゃうな」っていうことを発見できる期間でした。これで次のライブときに自分でどう対処したらいいか分かると思うので、いろいろな意味で成長できた、いい期間だったと思います。内面的にもパフォーマンス的にも精神面的にも。ちょっとカベにぶつかっても、もっと先に行けるかなと思いました。

──今後どうなっていきたいですか。

 はい。ゆいかおりとしての私たちをまだ知らない方もたくさんいると思うので、そういう方にも知っていただきたいので、いろんなところでファンの方ともっと触れ合えるイベントをやっていきたいです。本当に、もっとたくさんの方にゆいかおりを知っていただきたいというのが、いまの私の気持ちで。あとはいろんな活動もしてみたくて。声優さんだったりとか、やっぱりダンスももっとやりたいし、ラジオもやったりしてみたい。いろんな部分の力を伸ばして、最終的には、個々でも、ゆいかおりでもやっていけるような、カンペキ? 完璧というと、何かアレですけれども、なんでもこなせる人になっていければいいなと思っています。

 自分たちのアルバムを出せるように、そしてゆいかおりの曲だけでライブを回せることが、ゆいかおりとしてはいちばんの目標です。個々としては、いま声優さんとして私も(アニメ作品に)参加させていただいているので、たくさんのキャラクターをもっともっと完璧に演じられるように、そして、自分の個性を発揮できるようになりたいです。たとえば、トークだったり、ダンスも自分らしい動きができるようになったり。そういう細かいところももっともっと伸ばしていって、石原夏織、ゆいかおりとして完成形に持っていけたらいいなというのが、今の目標です。
(取材・文・写真=後藤勝)

・小倉唯(おぐら・ゆい)
1995年8月15日生まれ、14歳(中学3年生)。PSP専用ソフト『初音ミク~Project DIVA~』(セガ)のモーションアクターを担当。

・石原夏織(いしはら・かおり)
1993年8月6日生まれ、16歳(高校2年生)。劇場用アニメ『プランゼット』のヒロイン明嶋こよみ役を演じた。

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最終更新:2010/06/04 11:00
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