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『全国あいどるmap』出版記念インタビュー

群雄割拠のアイドル業界! 今こそ応援すべきは地方アイドル!?

南波 それもあるし、アイドルについての評論をファンの目にさらされるということが、こんなにも過酷なことなのかと身に染みたという(笑)。下手なこと書いたら集中砲火。そこからはスイッチが入ったように、毎日アイドルのライブに行って、お金がなくなるまでCDを買いました。地方にもアイドルがいっぱいいることがわかったから、現地にも行ったりして。

――地方アイドルって、いつ頃からいるんでしょう? 有名になった新潟のNegiccoは結成10周年ということですが。

山村 1995年に徳島で生まれたココナッツというグループが最初といわれてますね。今は名前を変えて、ココナッツJr.になってますが。その後、青森のりんご娘というグループも生まれました。

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南波  「~ッ娘」みたいなグループはけっこう前からあって。それこそ、モーニング娘。がはやった後、軽いブームになったんですよ。2000年代中頃にはコンピレーションCDも出てたし。でも、今のブームは確実にAKB48の影響で、「会いに行けるアイドルを、うちの地元でも作っちゃおう」という感じ。06年にAKB48がメジャーデビューしたんですが、ここに載ってるのは10~11年ぐらいに結成されたグループが多いです。

――ここ1~2年は「アイドル戦国時代」ともいわれていますね。この本を読むと、全国にこれだけアイドルがいるということを実感できます。まさに陣取り合戦。

南波  昨年と今年ではまた状況が違っていて、すごいスピードで変わってるんです。アイドルグループはどんどん誕生しているし、今年は昨年よりも地方のアイドルたちがイベントやプロモーションのために、しょっちゅう東京に来てる。昨年の早い段階では、地方に行かないと見られないグループも多かった。

山村 アイドルが出るイベントもどんどん増えていますしね。そのあたりについては、この本の中で「THEアイドル通対談」として、タワーレコードの嶺脇社長と、TOKYO IDOL FES総合プロデューサーの門澤清太さんに語ってもらっています。アイドル側は大変になってるかもしれないですね。みんな深夜バスや車を使って、頑張って東京に来てますよ。

――地方アイドルの彼女たちは、いつか東京に出たい、AKB48やももクロのように成功したいと思ってるんでしょうか?

山村 純粋にアイドルが好きで、今だけアイドルができてうれしい、って子もいれば、将来の夢を聞くと「保母さんになりたい」って答える子もいるし。それぞれですね。

南波  アイドルになるのは、ひとつのプロセスって感じもします。現代っ子らしいというか。カリスマ性があった昔のアイドル像とは、違うかもしれないですね。大学進学かアイドルか、という選択肢で大学を選ぶ子もいる。昔よりはアイドルが身近になってるんですよ。ただ続けるとしても、いつまでもアイドルとしてはやってられない。となるとPerfumeみたいに、アーティスティックな方向に進めるかどうか。実は、みんなが目標にしてるのは、そこだったりするんですけど。

――でも、アイドルとアーティストって何が違うんでしょう?

南波  ホントそうなんですよ!(質問に食い気味に) 俺も心の中では「アイドルとアーティストはそんなに違わないよ、そんなの気にしなくていいよ」って思ってるんですけど。

――Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅは、アーティスト系アイドルというイメージですからね。

南波  すごくシンプルな線引きとしては、握手会をするかしないかじゃないかな(笑)。

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