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妻が亡くなった時、後を追おうと思った……

田原総一朗が語る「不倫の末結ばれた、最愛の妻を看取って」

田原 相手を愛しているかどうかですね。夫婦の関係というものが、いかに大事か。高齢化社会になって、あらためて感じさせられます。

 かつては、女性は結婚して初めて、経済的に安定するものでした。女性にとって結婚とは経済が決め手となるものであり、経済とはすなわち安定だったんです。しかし夫が退職すると、それがなくなってしまいますよね。

 対して、現代は愛で結婚する時代。つまり、愛さえ続けば大丈夫なんです。愛が続かないのであれば、早く離婚したほうがいい。今ではフランスなどでは事実婚が増えていて、大統領も事実婚。男性も女性も、結婚というかたちに縛られなくてもいいわけです。我慢して結婚生活を続ける必要性など、どこにもない。我慢して続けるから、高齢になって、いざ退職だ病気だという現実に直面して困るわけでしょう。愛のない結婚生活を続けることはないんですよ。

――昨今、若い世代の未婚率が上昇しています。なぜでしょうか?

田原 男女雇用機会均等法や男女共同参画など、女性が総合職として働くことのできる時代になりました。昔は女性は総合職には就けず、早く結婚するしかなかった。でも今は総合職に就けることで、女性も仕事に生きることが可能になりました。そうすると、なぜ結婚しなくてはならないのか、女性にとって結婚する理由が愛以外になくなってしまったんです。女性が経済的に自立していることで、結婚年齢が上がるわけですね。

 少子化と言われて久しいですが、なぜいま子どもが少ないのか。女性の自立に伴って結婚年齢が上昇する一方、出産の適齢期は、当然ながら今も昔も変わらない。生物学的な出産の適齢期は18歳から24歳までです。でも24歳の時点で結婚していない女性はたくさんいる。つまり結婚した時点で、出産の適齢期を過ぎているんです。それで子どもができにくいなどの支障が出てしまう。これが少子化の原因のひとつですね。

 女性が経済的な必要性に駆られて結婚しなくてもよくなったので、男性にはハードルが高くなってしまったんですね。女性は、愛のない結婚をする必要性がなくなったんですよ。

現代男性は、どうすれば結婚できるのか?

――なるほど。女性の経済的な自立により、結婚は経済よりも愛でするものへと変わってきた。それに伴い少子化も進むと。では現代の男性は、結婚にあたってどのような問題をクリアすればよいのでしょうか?

田原 日本人というのはコミュニケーションが下手。男女とも異性を口説くのが下手です。だいたいにおいて男性が女性を口説くものでしょうけれど、その際、将来出世の見込みがあるだとか給料が高い、大きな会社に勤めているなどといった、昔だったら結婚の決め手になっていたことが、今では通用しなくなってきている。男性がいかに自分の魅力を伝えるかにおいて、コミュニケーションの重要性が高まっているんです。

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