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沖縄版時代祭りをきっかけに、中国の「沖縄領有論」がエスカレート!?

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 尖閣諸島の領有権主張がエスカレートする形で、中国で聞こえ始めた「沖縄領有論」が、日本で行われたあるイベントをきっかけにさらに、盛り上がっている。

 それは那覇市で開催されている、琉球王朝時代の風習や行事をテーマにした沖縄版時代祭り「首里城祭」である。

 外務省は昨年7月より、中国人観光客に対し、毎回沖縄で1泊以上滞在することを条件としたマルチビザの発給を開始しており、このところ中国国内での沖縄への注目度は日増しに高まっている。そんな中、今年の首里城祭は、中国メディアでも取り上げられるところとなった

 中でも特に大きく報じられたのは、10月27日に首里城で行われた、中国皇帝による琉球国王の任命を再現した「冊封使行列・冊封儀式」。さらに、28日に那覇市の国際通りで行われた、琉球国王と王妃が宦官や女官を率い、中国皇帝からの使者「冊封使」を歓迎する様子を描いたパレード「琉球王朝絵巻行列」だ。
 
 中国皇帝にかしずく琉球国王の姿は、「沖縄は、かつて中国の一部だった」という主張を勢いづけるものとなったようだ。

 こうした報道を受け、中国版Twitter「微博」には、「このイベントは、中国が沖縄を統治していたということを自白しているものにほかならない」「こうしたイベントは、中国への返還を望む沖縄からのメッセージではないか」といった書き込みが相次いだ。さらに「人民解放軍は沖縄を今すぐ解放せよ!」といった過激なものや、米海軍兵2人による県民女性へのレイプ事件に触れ、「人民解放軍が駐留すれば、そんなことは起きない」とする発言も見られる。

 しかし、中国に従属した冊封国を「中国の一部」とするならば、韓国や北朝鮮、ベトナムの中国領有が主張され始めるのも時間の問題!?
(文=牧野源)

最終更新:2012/10/31 21:00
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