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「儲からなくてもいいんじゃないかっていうくらい──!?」

『アニソンキング』小野澤総合プロデューサー「意地張っちゃってますね。いい意味で」

sakunennnoaniso.jpg昨年の様子。

──今年は他局で2月と12月に『アニメ紅白歌合戦』がありました。けっこう盛況みたいでしたね。

小野澤 これは誤解されたくないんですけど、国立代々木第一体育館で『アニメ紅白歌合戦』をやって、すごいと思うんですよ。ただぼくらは、会場に1,500人でも、大晦日から年を越してNHKやMX、フジテレビでやっている番組に挑戦したいんですよね。その時間帯にどこが数字を持っていったんだ、ということに挑戦したい。

 当然、勝てるとは思っていませんよ。裾野が全然ちがいますから。でもちょろっとでも観ていただいたときに、手が止まるような番組にしたいんです。

 「録画参戦します」みたいなファンの方もいらっしゃるんですけど、録画じゃ投票に参加できないんだぞ、と(笑)。その日31日だけはほかの番組を録画してBSスカパー!を観てもらいたい。今回をきっかけに、生で観ている人が全国に数万人、何十万人いるというデータを出していきたいし、出演者がカメラの向こうを意識するようなイベントづくりをしていきたい。

 難しいんですよね。会場でのイベントという側面もあるけど、カメラを通して全国に訴える、ということもある。

──さきほど、ちょっとずつ改善されている、というお話がありましたけれども、今回伸びたところというのは?

小野澤 条件付きでスタンディングをOKにしたんですよ。通路に出たりオタ芸をしたり、人に迷惑をかけるのはだめだけれども、自席で立つぶんにはOK。まあ会場自体が古いので、飛んだり跳ねたり振動自体ちょっと激しいことは遠慮してほしくはあるんですけれども、前回まで上半身だけでがんばってくれと言っていたところ、今回は立つことができたので、それもまたひとつのステップアップなんです。

 一つひとつクリアしていってはいるんですね。それはまだるっこしいから、最初から全部できるところにしろというのは仰るとおりなんですが、これも厳しいところで、12月31日は会場がどこも空いていない。

 ただ、着席しないといけない二階席と三階席の最前列からチケットが売れているんですよね。立たなくとも観られる、楽曲をちゃんと聴きたいということがあるんでしょうけれども。じっくり聴きたい、というお客様の要望にも応えられる内容にしたいなとも思っています。

──出演者の選考なんですが、いまアニソンでイベントをやろうとすると、深夜アニメの人気作に関係した期間限定声優ユニットが増加する傾向にありますよね。アニソンキングの場合は、アニソン歌手がアニソンを歌うという素朴なところに踏みとどまろうとしているように見えますが、どういうお考えなんですか。

小野澤 作品との出会いだと歌手のみなさんは仰るんですけど、なにかしらのいい作品に出会ってそれをどう歌うかというときに、歌手は「演技」をしている、歌を演じている、曲の個性を引っ張りだしているわけです。で、ぼくはテレビのなかだろうが舞台だろうが、出演する人にはそういう演技がないといけないと思っている。

 アニソン歌手の場合は、アニメのイメージを壊さず、近づけて、いかにオープニングで盛り上げていけるか、曲に対して自分がこういう声で歌ったらいいだろうと、思いをどんどん入れていると思うんですよね。そこでアニメのイメージと曲のイメージに歌手が合うということで採用されているのだろうし。

 そういう意味ではかなり考えて歌っている。だからすごく長いあいだ、自分の歌を大事にするんじゃないでしょうか。歌いつづけていくことはなかなかできることじゃない。(アニソン歌手の)そこは強いんじゃないかな。

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