日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 現役最高騎手・藤田伸二が、騎手生命をかけてJRAに物申す!
週刊誌スクープ大賞

現役最高騎手・藤田伸二が、騎手生命をかけてJRAに物申す!

 藤田がうまいとお墨付きを与えているのは武豊と、かつての岡部幸雄、田原成貴。ほかには横山典弘、四位洋文、ランフランコ・デットーリである。

 岩田康誠騎手は認めていない。

「康誠のように馬の背中にトントンと尻をつけるような追い方だけは、絶対に認めたくない。いくらなんでも不格好だし、なにより、馬の背中を傷めてしまうから。(中略)馬は、康誠のああした乗り方のおかげで伸びているんじゃない。繰り返しになるけど、強い馬に乗っているから、康誠は勝てているんだ」(『騎手の一分』より)

 外人ジョッキーにすぐ乗り換わらせてしまうやり方も批判している。

「それなのに、日本だけがなぜか外国人騎手をありがたがっている。それは、それぞれの国でリーディング上位になっている騎手だというのもあるけど、外国人騎手たちは、自国では馬主とその所有馬に最優先で乗るという条件で契約している。フランキー(ランフランコ・デットーリ騎手)なんて、モハメド殿下との契約だけで、年間何億円ももらっていたと言われている。ライアン(ライアン・ムーア騎手)だってウイリアムズ(クレイグ・ウイリアムズ騎手)だってそう。腐るほどお金を持っている。それでもなお、俺たち日本人騎手にオフシーズンはないけど、彼らは本国のオフシーズンを利用してお金を稼ぎに来ている。

 そんな彼らのためになんでいい馬を回してさらに稼がせる必要があるのか。日本には十分に乗せてもらえず、稼げない騎手が山ほどいるのに。

 エージェント制度の導入や外国人騎手の多用によって、長期的な視野で騎手を育てようとする風潮がなくなっているけど、このままでいいとJRAは本気で思ってるんだろうか」(『騎手の一分』より)

 アサ芸はダービーでコディーノの主戦騎手である横山典が降ろされ、ウイリアムズに乗り代わりになったことを取り上げている。藤沢和雄調教師は、それを直接横山に伝えず、マスコミ報道でそれを知った横山は、相当ショックを受けていたと報じている。過去にも大レースで降ろされた騎手はいたが、横山ほどの天才騎手が降ろされるケースを、私は知らない。

 私は、ウイリアムズのコジーンが負ければいいと思ってレースを見ていたが、案の定、折り合いを欠き惨敗してしまった。

 藤田が腹をくくって語ったことを、真摯にJRAは聞くべきである。三連単、WIN5など、射幸心を煽るばかりでは、真っ当な競馬ファンはそっぽを向く。早急な「改革」が求められている。

「概算で約1億5000万円です。うち約1億円がスポンサー、約1800万円がサポーターの方々からの支援金です。残りの約3000万円は、三浦個人が講演料などで得た収入でまかないました。内訳は、今回のエベレスト登頂に要した費用は約3000万円です。エベレストの入山料700万円のほか、酸素ボンベが500~600万円、そして現地のシェルパの報酬、スタッフの保険料、航空券代などを合わせた額です」

 三浦雄一郎氏の80歳7カ月でのエベレスト登頂は快挙だが、文春はそのためにいくらかかったかを関係者に聞いて報じている。余計なお世話、カネの問題ではないという声も聞こえてきそうだが、週刊誌というもの、素朴な疑問に答えるのが主要な役割の一つであるから私は、興味をもって読んだ。

 テレビで見ても、三浦氏を助けるスタッフが多くいたことは見てとれる。私も、相当な費用がかかっただろうと推測し、1億から2億ぐらいかなと思っていた。

 これだけカネを集められる三浦氏はすごいと思う。私の知っている世界的なクライマーは、アルバイトに精を出し、知り合いや企業を回ってスポンサーになってもらうことを頼み込み、何年かかけて、ようやく登頂する。失敗すればかなりの借金を抱える。また何年かは借金と再チャレンジの金を稼ぐためにアルバイトに精を出すのだ。

 今回、三浦氏とは正反対に、カツカツのお金で、ヒマラヤの世界第7位の高峰ダウラギリ(8167メートル)登頂を目指した河野千鶴子さん(66)は、三浦氏がエベレストの山頂に到達した5月23日の夜、疲労で体が動かなくなり亡くなった。

 河野さんの夫・昌治さんがこう語る。

123456
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed