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大久保佳代子、女芸人随一の“男ウケ”の秘訣は“たけしイズム”にあり?

■たけしから「お姉ちゃん」と呼ばれ、舞い上がる

 大久保のたけし愛は筋金入りだ。2016年6月23日放送『ミュージック・ポートレイト』(NHK Eテレ)に出演した際、大久保が“人生で大切な音楽”として挙げたのは、たけしが82年に発表したヒットナンバー「OK!マリアンヌ」であった。

「“男のアイドル”として見てた。私、太田プロファンクラブに最初入って。たけしさんが(太田プロを)抜けて『SWEET BEAT CLUB』ってファンクラブに変わるんだけど、そこにも入って。雑誌は全部買う、レコードは全部買う。『OK!マリアンヌ』は中学の時なんだけど、(たけしの)アルバムはほとんど持ってて」

 ファンクラブに入っていたことが功を奏した(?)エピソードを、大久保は『たいむとんねる』で明かしている。

「(フライデー襲撃事件後)ファンクラブの情報から、嘆願書っていうの? 裁判所に出すと刑が軽くなるっていうから、学年じゅうに『名前と住所と拇印押して』って集めちゃって。それで、私がちゃんとやらないところは、最後、送らずに終わってるんですよ(笑)」

 かつて、たけしとファンの関係性を「教祖と信者」と喩えることがあったが、大久保は紛れもなく信者だった。そんな彼女にとって、たけしとの邂逅は事件だ。

「初めては『家庭の医学』(『名医とつながる! たけしの家庭の医学』/テレビ朝日系)っていう医学番組に、ひな壇で座らせてもらって。31~32歳の時で。全然、私のことなんか認識もしてないし。そしたら、パッと目が合って『お姉ちゃんはどう思うの?』って。『お姉ちゃん』って言われて」

 女性のことを艶のあるニュアンスを込めながら呼ぶ「お姉ちゃん」は、たけしが発明した言葉だ。

「たけしさんって、ラジオで『お姉ちゃんがよぉ~』って言って。『私のこと、お姉ちゃんって呼んでるぅ~』と思って、うれしかった!(笑)」

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