富田林の逃走犯はどこへ……?“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士がプロファイリング!

 大阪府警富田林署の面会室から脱走した樋田淳也容疑者(30)が、1週間以上たった現在も捕まっていない。彼はどういう思考回路で逃走を企て、今後どのような行動を起こす恐れがあるのか? “キング・オブ・アウトロー”こと瓜田純士(38)の見立てはこうだ!

――今回の一件を見て、まず感じたことは何でしょう?

瓜田純士(以下、瓜田) 富田林署の杜撰な管理体制が責められてますが、「これはどこの署でも起こりうることだな」と感じました。弁護士って日中いろんな案件を抱えてて、あれやこれやが終わってから、夜になって接見に来ることが多い。署員立ち合いのもと15分程度で終わる一般面会と違って、弁護士と容疑者の面会には署員は立ち会えませんし、接見が1時間以上に及ぶこともある。その上、警察署は夕方に引き継ぎがあって、昼番から夜番に替わるんですが、夜番は手薄になるんですよ。だから長い接見中、署員は前室でずっと待機してるわけじゃなく、「終わったら知らせてくださいね」と言って他の業務にあたることもあるでしょう。面会室の出入りを知らせるブザーの電池が外してあり、おまけに脚立まで置いてあった富田林署は論外ですが、どの留置所も樋田容疑者が弁護士と面会した夜7時から8時ぐらいの時間帯はマークが緩い傾向にあるんです。

――へえ、そうなんですか。

瓜田 しかも樋田容疑者が逃走したのは日曜日だったので、出勤してる署員が少なく、より手薄だったはず。コイツは犯罪歴が多く、富田林署に来るのも初めてじゃなかったと思われます。だからそうした管理の隙を把握しつつ、アクリル板が弱ってることも事前に見抜いた上で、日曜日の夜を狙って、計画的に逃走に及んだ可能性が高いですね。

――面会中、手錠も腰縄もしていなかったことに驚いたのですが、どこの留置所もそうなんですか?

瓜田 今のルールはどうだか知らないけど、俺がお世話になったときは、両方ともフリーだった記憶があります。

――とはいえ、誰にも見つからず表に出るのは大変だと思うのですが。

瓜田 都内の大きな警察署なんかは六尺棒を持ったゴツい警察官が腕まくりして正面玄関に立ってて、いかにも警備が厳しそうだけど、地方に行くとそうでもない。嫁が大阪出身だから聞いてみたら、「落し物を届けに富田林署にいっぺん行ったことがあるけど、玄関に警官なんかおらんかったで。大阪の警察はほんまにテキトーや」と言ってました(笑)。ちなみに富田林市は山が多いド田舎だそうです。

――裏口から外に出て、駐車場にあった三脚を使って塀を乗り越え、自転車やバイクを盗み、ひったくりを重ねながら逃走を続けていると見られる樋田容疑者。盗んだ携帯電話をトラックの荷台に投げ入れて捜査の撹乱を狙うなど、知能犯的な側面もうかがえます。

瓜田 いや、コイツは絶対にバカでしょう。やった犯罪はレイプと窃盗が中心で、過去にはひったくりの証拠品が積まれた捜査車両に放火した疑いもあるんでしょ? 一番バカなタイプです。俗に言う累犯の奴って、また盗っちゃえばいいや、また犯っちゃえばいいやって感じで窃盗やレイプを病気のように繰り返すんだけど、俺が知る限り、その手のタイプは漏れなくアタマが悪いんですよ。

――そうなんですか。

瓜田 証拠隠滅のため捜査車両を燃やしたという話を聞いて笑ったんですが、頭のいい奴は、そういうものがあると知ってても、そこには近寄らないんですよ。なのに「燃やせば消える」という発想で近づいちゃうあたりが非常にバカだな、と。

――しかし、窃盗には手馴れているようですね。

瓜田 小学校ぐらいから、ずっとやってることの延長線でしょうね。傘でチャリのカギを開けることから覚えて、それが原チャリになり、人んちに入って金を盗むようになり、ついでに女を犯すようになった、みたいな流れでしょう。

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