本多圭の「芸能界・古今・裏・レポート」

NHK『紅白』紅組司会は広瀬すず? 綾瀬はるか? 選定の裏にある「接待攻勢」の現実

 まもなく司会や出演者が発表されるNHK『紅白歌合戦』。とりわけ注目されるのが紅組の司会者だが、今年、有力視されているのが、広瀬すずと綾瀬はるかの2人だという。

 広瀬は、来年4月から放送される朝の連続テレビ小説『なつぞら』でヒロイン役を務めることが決まっているが、この作品は朝ドラ100作目となる記念作。失敗は許されず、前宣伝のために起用を求める声が上がる。一方、来年の大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』への出演が決まっているうえ、過去に大河ドラマ『八重の桜』に主演している綾瀬の3回目の起用を推す声も根強いというのだ。

 紅組司会者といえば、NHKへの貢献度が高い旬の女優が務めることが常で、その点でいけば、これまでNHKに大いに貢献しているうえ、7月期の主演ドラマ『義母と娘のブルース』(TBS系)で高視聴率を記録した綾瀬のほうが、広瀬より断然上だろう。

 ただ、昨年、一昨年の『紅白』の責任者で、当時エンターテインメント番組部長を務めたI氏のセクハラ処分などもあり、いまだ先行きが不透明なのだという。

 このI氏は、今年6月に制作局エンターテインメント番組部から別の部署へと異動となっていたのだが、実はNHK局内の女性にセクハラ行為をしたとして今年8月、停職3カ月の懲戒処分を受けていたことが発覚。これまで、『紅白』の司会者や出場歌手の選定に深く携わってきたため、業界に波紋を広げているのだ。

 ちなみにこのI氏は、慶応大学卒業後、NHKに入局。2009年と10年に『紅白』のチーフプロデューサーを務め、矢沢永吉のサプライズ出演や、スーザン・ボイルの来日出演を手がけ、“若手敏腕プロデューサー”として芸能界から注目された人物だ。

 その後、NHKエンタープライズに出向し、BSプレミアムの『AKB48 SHOW!』のプロデュースや、HKT48、NMB48らの密着ドキュメンタリー映画の製作に関わったが、16年にはエンターテインメント番組部長としてNHK本体に復帰。『紅白』に宇多田ヒカルを初出演させたほか、昨年は“電撃引退”を発表した安室奈美恵のラスト出演を実現させた実力者。だが、I氏を知る芸能関係者は、「AKBを担当してから、傲慢になった」と証言する。

 AKBといえば、総合プロデューサー・秋元康の意を受けた秋元の実弟はじめ、運営事務所スタッフらによるマスコミへの“接待攻勢”がよく知られている。筆者自身も、出世コースから外れた編集者や記者がライブなどで特別席を用意され、ちょうちん記事を書いているケースを何度も見てきた。

 もっとも、それはAKBに限らず、NHK『紅白』担当者の中には、大手芸能プロの“接待攻勢”で身を持ち崩し、あげく横領で解雇されたプロデューサーもいた。

 こうした接待がI氏を傲慢にし、セクハラ行為にまで及ばせたのかは不明だが、このI氏の猛プッシュによって、16年、17年と2年連続で『紅白』の司会を務めたのが、有村架純だったという。

 有村の場合、17年朝の連続テレビ小説『ひよっこ』に主演しているが、今年の『紅白』プロデューサーが、有村を推したI氏のように広瀬を猛プッシュすれば、綾瀬の3回目の司会は立ち消えになるだろう。

 それにしても、筆者のもとには、今年も大手芸能プロによる派手な接待攻勢の情報が寄せられている。いつまでたっても、『紅白』出場をめぐる芸能プロと『同番組』スタッフの裏取引の実態は変わらないようだ。

(文=本多圭)

最終更新:2018/10/19 10:00

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