アジアン旋風を巻き起こす88risingの映画が公開! 世界的な躍進を続けるアジア人ラッパーたちに迫る

2019/03/26 13:30

【左から】本作に出演するラッパー・Jin Dogg(ジンドッグ)とAwich(エイウィッチ)、88risingのフィルムディレクターで監督を務めたJonathon Lim(ジョナサン・リム)

 さまざまなカルチャーをサポートしてきたRed Bullと、アメリカ発の音楽レーベル/メディアである88risingの共同製作による長編ドキュメンタリー『Asia Rising – The Next Generation of Hip Hop』が、3月29日(金)から世界同時公開され、それに伴い渋谷のシアター・イメージフォーラムで、メディア向け試写会が同月22 日(金)に実施された。

 2017年から制作の構想がスタートしたという『Asia Rising: The Next Generation of Hip Hop』は、ここ数年、世界的なムーブメントとして躍進を続けるアジアン・ヒップホップにフォーカス。この現象を象徴する88rising所属の各国のアーティストをはじめ、数多くの若手アーティストが登場し、世界中のステージで居場所を獲得してきたアジア人ラッパーたちの成功や乗り越えてきた困難の数々、アイデンティティや素顔を約52 分間にわたって描かれている。

 上映後には、88risingに詳しいジャーナリストの森川潤氏をモデレーターとして、本作に出演するラッパーのAwich(エイウィッチ)とJin Dogg(ジンドッグ)、88risingのフィルムディレクターで本作の監督を務めたJonathon Lim(ジョナサン・リム)によるトークセッションも行われた。

 ジョナサンは作品を通して、「アメリカの文化が世界中を周って、また、それがアメリカに戻ってくるのがおもしろいなと思った。それをひとつの“ジャーニー(旅)”と捉えて、どういう形になるかを表現したかった」とのことで、「こうしたヒップホップアーティストたちが、アジア人にとってもロールモデルになるということは、世界中の多くの人たちの考え方が変わってきているということだと思っている。特にこの2人(AwichとJin Dogg)は自分のカルチャー、日本の文化の中からブレイクアウトしているアーティストであることが、若者にインスピレーションを与えるのではないか」「インターネットのおかげで、(世界中で)同じ世代の人たちが同じアーティストから影響を受けてきている。そういう意味ではグローバリゼーションにつながっている」と語った。

 またアジア・ヒップホップの躍進の背景については、Awitchも「ネットがめっちゃ強いというか大きな役割を果たしていて。曲だけじゃなく、その人のストーリーや動画もすぐ観られるような時代なので、ネットのおかげでアーティストとして世に知られて、世に愛されることが可能になっている」と指摘。

 日本の音楽シーンは比較的特殊で、海外のシーンに関心が薄いとも言われているそうだが、「(世界と日本で)ギャップがもしあるのであれば、それを埋められる人が勝ちじゃないですかね。日本のオーディエンスを疎かにすることはイヤだし、どっちにも聴いて感動してほしいから。そこに目指して挑戦するのが楽しい。日本でバズって、世界のチャートに入るというのが実現できたらいいなと思います」(Awitch)と語っていた。

 Red BullはRed Bull Music Festival Tokyo 2019 内で、88rising とコラボしたライブイベントを4 月10 日(水)にWWW X(渋谷)で開催する予定だ。

(文=伊藤綾)

最終更新:2019/03/26 13:30

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