ホントにうまいのか? 珍級グルメハンター第112回

【GW10連休毎日連載企画】#9 宇都宮にも浜松にもないジモティーに大人気の餃子の謎

並んでも食べたいこの丸っこいやつの正体とは

●丸くて狐色で熱々の甘い揚げ物

 餃子は好きですか~!?

 あんまり嫌いな人は聞いたことがないくらい、ニッポン人は餃子ニストが多目。定番のひき肉と白菜の餃子の他にも、いろいろな餃子があるが、千葉県のある町に、ジモティー激推しの変わり種餃子があると聞いてやって来た。

 JR武蔵野線・市川大野駅から歩くこと約10分。商店街でもない小さな交差点に面したところに、何やら人が並んでるな~と思ったら、そこが目的の店だった。

 行列ができるほど人気の店とは知らなかったが、5分ほどで案内されてカウンター席へ。

 厨房を目の前にした席に座ると、丸っこくてキツネ色の、カピバラみたいなコロコロした揚げ物が、どんどん出来上がってはカウンターに乗せられ、客席に提供されていく。まるで工場みたいだ。

 厨房の中では、店主らしきおっちゃんが調理を担当し、そのおっちゃんにそっくりな顔の兄ちゃんが、餃子に餡を詰めている。

 そうそう、今日はそれを食べに来たのだ。

 目的である餃子ライスを注文すると、店員のおばちゃんが、目の前のカウンターにのっていたカピバラを、筆者の前に置くではないか。

 ええっ、これって、餃子だったの!?

 注文がカピバラ餃子に集中しているので、どんどん作っては、注文が入るとそれを提供するというシステムのようだ。後からご飯とスープ、お新香も来て、餃子定食一丁あがり!

 しっかし、丸いな。実に丸い。できそこないのパンか、カピバラみたいに丸っこい。

 同じ千葉県の野田市に本店があるホワイト餃子も、丸い揚げ焼き餃子で筆者は大好きだけど、それのふた回り以上大きい! そして重い!

 あらためて餃子の全貌をじっくり観察してみると、裏面には皮の合わせ目があり、これを見てやっと餃子だということがわかる。

 裏面は、カピバラというよりは、ラーメン大好き小池さんの口に見えてしまうのは、筆者だけであってほしい。

 

 そして、運命のひと口目。かぶりつくと、揚げ焼きされた厚めの皮はカリッカリ! そして、中の餡は熱っつアツのトロットロだ!

 ん~、餃子!
 ん? 餃子!?

 カリカリ、トロトロの食感はステキなんだけど、餡の味が予想と大幅に違うのだ。

 小皿にお酢、しょうゆ、ラー油とトウガラシのタレを作り、これにつけてまたひと口。

「……?」

 餃子の餡に、肉感やほとばしる肉汁感がほとんどなく、そしてなぜか甘いのだ。

 なんだろうこの甘さ。オイラの舌がおかしくなったのかな?

 そう思っては食べ、食べては味を確認するが、間違いなく甘い。それにこの甘さは、以前、どこかで食べた甘みに似ている……。

 そう、古奈屋の天ぷらだ! バナナの天ぷら。

 あったかいバナナって、確かこんな甘味だったような。辛いタレをつけても、やっぱり甘かった。

 果たしてこれは美味いのか?

 庶民の舌を持つ男としては、責任重大である。そう思って狭い店内を見回すと、ほとんどの客がこの丸っこくて大きな餃子を頬張り、お持ち帰りの客もすでに2名来ている。

 ということは、「美味い」が正解らしい。

 ようやく一皿(6個)食べ終わる頃には、かなりの満腹状態。これは、ラーメンのお供はムリだろうなと思っていたら、半餃子もあった。

 市川市民を虜にしている、甘い餃子の魅力は何処に!?

斜めになった電信柱が目印?

市川大野 ひさご亭「餃子」800円。ライスはスープとお新香付きで200円。

SNS映え  ☆☆
味     ☆☆?
珍級度   ☆☆☆

(写真・文=よしよし)

最終更新:2019/05/05 14:00
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