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妻に嫌がられ、職質されても……ベテラン俳優・田中健と平泉成をつなぐ”ケーナ愛”

滝沢カレン「どうやってアイス食べてたんだろ?」

 5日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)に、滝沢カレン、丸山桂里奈、みやぞんが出演。3人のトークは、事前に予測された通り、やはり楽しいものだった。

 会話は縦横無尽に展開する。たとえば、3人とも普段あまり怒らないという話をしていたと思ったら、それでもイラッとするときもあるという話になり、最終的にカッパの話になった。

丸山「カッパとかUFOの話を、(私は)いるって思って信じてるんだけど、話したら『絶対いない』っていう人」

滝沢「あ、やだ、イライラしちゃう。私も信じてますよ」

丸山「ありがとう。絶対いるよね」

滝沢「絵で、全員同じ絵描くんですよ」

みやぞん「全員あの絵よ。好物は?」

丸山&滝沢「キュウリ」

みやぞん「でしょ? そこまで一致するのは、もう本気だよね」

滝沢「そうです」

 あるいは、令和はどんな時代になるかという話。みやぞんの語りから始まったトークの結論は、どういうわけか「乾き物」になっている。

みやぞん「ボクはね、いい時代になってると思うよ、令和のほうが。みんなニュースとか悪くなるばっかり言う傾向にあるじゃない。未来がみんな不安になるけど、過去見てったら、全部よくなってるよ」

丸山「大正よりもっと前から?」

みやぞん「江戸の時代ってすごかったよ」

滝沢「江戸も知ってるんですか?」

みやぞん「だって、すっごい殿様になって、すっごいお金あっても、家にクーラーないからね」

滝沢「確かに」

みやぞん「冷蔵庫もまったくないんだよ」

滝沢「どうやってアイス食べてたんだろ?」

丸山「どうやって食べてたの? 食べ物とか」

みやぞん「もうほとんどあれだよ、乾き物だよ」

 会話のキャッチボールに対して、会話のドッジボールという表現がある。相手の話を踏まえ、的確に相手のところに言葉を届けようとするのが、会話のキャッチボール。対して、自分の言いたいことをぶつけ合うのが、会話のドッジボール。そんな意味だろうか。

 滝沢、丸山、みやぞんのトークは一見、ドッジボールのように見えるかもしれない。けれど、あらためてじっくり話を聞いてみると、確かに会話の入り口と出口は対応していないのだけれど、なぜかトークはかみ合ってスムーズに転がっており、会話の末に何かしらの共通認識すら、お互いの間に成立しているようにも見える。

 3人の会話はドッジボールではなく、やはりキャッチボールなのだ。言うなれば、それぞれが超変則の投球フォームのピッチャーであり、かつ、どんなコースでも捕球するキャッチャー。そんな名投手であり名捕手である3人が球を投げ合うさまを見ていて、楽しくないはずがない。

 江戸時代にアイスがあるかどうかなど、些末な話である。

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