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吉本興業の芸人ホットライン「電話をしたらクビに?」素行悪い芸人のあぶり出し装置か

吉本興業・東京本社

 一連の闇営業騒動がそれなりに収まったかと思えば、EXITの兼近大樹の過去の逮捕歴を報じられるなど、なかなか落ち着くことがない吉本興業周辺。芸人たちに対しては、より強固にコンプライアンス遵守を求めていくことになりそうだ。

「兼近に対して、吉本は、逮捕のことは話すなと指示していたようですが、いろいろと反社との付き合いが取りざたされるなか、下手に誤解を生まないようにしたいとの思惑もあったのでしょう。かといって、過去の事件を理由に兼近を謹慎させることなどありえないわけで、なかなか苦しい判断だったとは思います。ただ、こういったことが今後ないように、芸人に対する身辺調査は厳しくなりそうです」(お笑い業界関係者)

 吉本は、芸人が反社会的勢力の疑いがある人々との交流の可能性があったり、何らかのトラブルに巻き込まれそうになったりした際に、助けを求めるための「ホットライン」を設けている。この「ホットライン」が芸人の行動チェックの意味合いを持っているというのだ。

「名目上は、芸人をトラブルから回避させるためのホットラインなのですが、実際はその逆。トラブルを抱えている可能性がある芸人をあぶり出すためのものだとも言われています。つまり、電話をかけてきた芸人は“要注意”として吉本からマークされるというんです」(同)

 たしかに、交友関係にまったく問題がない芸人であれば、ホットラインを使う必要もない。吉本は、ホットラインに電話をかけてくる時点で行動に問題がある、と認識するということだ。

「吉本が問題視するのは、反社との付き合いよりも、女性関係のトラブルだと言われています。あまり表沙汰にはならないけど、未成年の女性と関係を持ったりだとか、酒を飲ませて性行為に及んだりとか、乱交パーティーを開いたりだとか、そういったことが原因となって、女性サイドと揉め事になることが結構ある。そういったトラブルを解決してもらおうとしてホットラインに電話をかけたら、それはもうアウト。むしろ“自首”しているようなものです。そういった芸人は人知れず契約解除になるということになりかねない」(同)

 実際に、公には公開されていないものの、女性トラブルが原因で吉本を辞めることとなった若手芸人は複数いるという。

「メディアがたまたま食いついていないだけで、トラブルを起こして消えていく芸人は少なくありません。吉本としては、そういう無名芸人に足を引っ張られたくないという思いもあるのでしょう。だからこそ、世間に知られる前に素行の悪い芸人を把握しておきたいということです」(同)

 どうやら吉本のホットラインは、反社から芸人を守るためではなく、一部の芸人から吉本を守るためものだったといえそう。芸人にしてみれば、利用したらむしろ自分の立場が危うくなるということになるのだ。果たしてこんなスタンスで、“芸人ファースト”に向けた改革が実現できるのだろうか……。

最終更新:2019/09/09 22:00
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