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バチェラーレビュー

『バチェラー3』は悪魔だらけ? 大本命のプロ彼女っぽさ、壮絶な過去の告白に漂う計算臭

文=寺西ジャジューカ

「邪魔してこい!」とツーショットの妨害を指令される社長秘書(エピソード1)

 友永と20人の参加女性の、初対面の日がやってきた。ちなみに、『バチェラー3』への参加希望者は約1500人に上ったそう。その中から、番組はあえて変わり種を採用した節がある。一番の驚きは、バツイチのシングルマザー・田尻夏樹(31)の参加だった。11歳の長男を持つ彼女は、事前の紹介動画で「子どもがいなくなった後に私を癒やしてくれる優しい旦那様が欲しい」と発言している。思春期の息子がいるのに、そんなこと言っていいのだろうか!? あざとさを感じる笑顔からは、母親感がまったくうかがえない。友永は、特に「家族」を大事に考えるバチェラーなのだが……。

 一方で、ファーストコンタクトで、いきなり友永のハートを射抜いた女性が登場した。それは、山梨でぶどう農家の両親を手伝っている岩間恵(25)。彼女が登場した瞬間の友永の顔は、ほかの参加者に見せるそれと全然違った。「うおっ、もろタイプ!」と、露骨に顔に書いてある。確かに、岩間は容姿がいい。檀れいみたいな上品さをまとった、多くの男が好きになるであろうタイプ。素朴さがあり、両親に紹介しやすそうなのもグッド。結婚相手を探し求める友永にぴったりだ。

 案の定、ファーストインプレッションローズ(第一印象で最も好意を持った人に贈られるバラ)を受け取ったのは岩間だった。ただ、バチェラーシリーズには「ファーストインプレッションローズをもらった女性は最後まで残れない」というジンクスがある。ファーストシーズンの鶴愛佳も、セカンドシーズンの岡田茉里乃も、どちらも途中で脱落した。

 友永がすべての参加者と対面を終え、次に行われたのは、全員で共に過ごす「カクテルパーティ」である。このとき、友永はあることを心掛けていた。

「自分から誘わない。一番勇気のある人が知りたいっていうのはありますし、それもその女性の強さなのかなあって」(友永)

 心配することはない。すべての参加者がツーショットにありつきたいと考えているし、多くの者が行動を起こしている。ある女性が友永と2人きりで話していると、ほかの女性が「私も話したいです!」と割り込み、その女性が友永とツーショットになると、また別の誰かが……というループが会場内では展開された。

 その流れの中、ある事件が発生する。バチェラーとある女性が2人きりで話しているのを遠目から見る参加者たち。すると、5~6名の女性が不思議系キャラの社長秘書・国分亜美(29)をつかまえ、「亜美、行ってきたら?」「“喉渇いてませんか?”って」とツーショットの邪魔をけしかけたのだ。邪魔はしたいけれど、バチェラーから厚かましく思われたくない。だから、自分で行かずに無理やり国分をたきつける。こすいとしか言いようがない。女のカッコ悪い部分が出ている。

 皆から背中を押された国分は、友永らの会話に割り込んでツーショットを中断させた。使命を終えて帰ってきた国分に、ほかの参加者が「あなたみたいなキャラは忘れるわけないじゃん(笑)」と半笑いで話しかける光景は地獄。早速出来上がったヒエラルキーは、もはやいじめの構造そのままだった……。

 女性は、別行動を取る女を許さない。大勢の女性が友永に群がる中、あえて近付かず友永の視線の先でたたずむ策をとったのはシンガーの金子実加(29)だ。彼女への包囲網もしんどかった。3~4人の参加者が固まって、金子のやり方を陰でコソコソくさしている。

「出た、あざと作戦! なんか寂しいふりしとる、本当は寂しくないのに(笑)」

 意地悪く嘲笑するその姿をカメラはバッチリ捉えているが、いいのだろうか? 猫をかぶる女性の素をあらわにさせるカクテルパーティは、バチェラーにおける大きな見せ場のひとつだ。

 結局、国分を含む5人が脱落した。

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