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高市総務相の次官更迭は小池百合子の真似か? 共通点が多い女性政治家の“浅からぬ因縁”

自民党公式サイトより

 ”アベ友”の高市早苗総務大臣が英断を下した。

 総務省の鈴木茂樹事務次官が、かんぽ生命の不正販売問題をめぐり、日本郵政グループへの行政処分案を郵政側に漏らしたとして、 12月20日、 高市大臣は鈴木氏を事実上更迭したのだ。次官就任後、半年も満たない中での辞任劇だった。

「漏らした相手は、同じく総務次官を務め、2013年から郵政グループに君臨する鈴木康雄・日本郵政上級副社長です。両鈴木は旧郵政省入省組で、康雄氏が8期先輩。直系の後輩である茂樹氏としては、先輩を助けたかったのでしょう」(総務省担当記者)

 鈴木康雄氏といえば10月、かんぽ問題に関連するNHKの取材手法に対し、「まるで暴力団と一緒」と記者団に言い放ったことで一躍時の人に。

「まさに”郵政のドン”。歴代の日本郵政社長は民間登用されるので、13年に副社長に就任して以降、実質、康雄氏が会社を仕切る立場になった。16年、東芝出身の西室泰三社長(故人)が体調不良の際は、社長代行も務めています」(同前)

 高市大臣は郵政グループへの人事権はないものの、“ドン”の喉元に匕首を突き付けたというわけだ。この手法、何だか既視感がある。

 07年8月、小池百合子・現東京都知事が防衛大臣時代、”防衛省の天皇”と言われた守屋武昌次官を退任に追い込んだ騒動だ。

「次官在任が異例の4年に渡り、なおも居座ろうとした守屋氏に、就任1ヵ月ほどの新米大臣が鈴をつけたのです。これに守屋氏が猛反発し、定例人事が膠着状態に。時の安倍晋三首相が守屋氏の退官を発表し、小池氏が内閣改造で退任するという、両者刺し違える形となりました。後に守屋氏が収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕されたことで小池氏の”政治勘”の鋭さが証明され、わずか55日の在任ながら、大きな爪痕を残しました」(ベテラン記者)

 高市氏は今回、漏洩発覚後数日で更迭に踏み切っている。その決断は、小池氏を彷彿とさせるものだった。高市氏は小池氏の10歳年下と年齢は違えど、この2人は何かと共通点がある。

 93年衆議院初当選同期、関西人でキャスター出身、バツ1独身、子供がいない……。しかし、「仲のいい様子は見た事がない。高市氏は小池氏のことを面白く思っていないはずですし」とは前出のベテラン記者。

「日本新党から初当選し、”政界渡り鳥”と揶揄された小池氏は、02年に自民党に入党、時の小泉純一郎首相に抜擢される形で翌03年に環境大臣として初入閣しました。同じ派閥の清和会で長年汗をかいてきた高市氏を、あっさりと飛び越えたのです。高市氏の入閣は06年まで待たなければなりませんでした」

 かたや都知事、かたや地方自治を管轄する大臣となった両氏。女のサヤ当ての音が聞こえてきそうな年の瀬であった。

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最終更新:2019/12/26 12:12
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