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テレ朝『報道ステーション』番組スタッフ10人以上の“大量リストラ”はテレビ業界凋落の象徴か

テレビ朝日

 インターネットの普及などにより「平成」後期から浸透しつつあるテレビ普及が「令和」に入ってますます深刻化している。

「令和に入った昨年はテレビ番組の出演ギャラが下降線をたどる一方で、お笑い芸人や俳優、女優、元および現役のプロ野球選手などのアスリートがユーチューバーデビューを飾るなど、時代の変化をまざまざと感じさせる1年間でしたね。その象徴が嵐のSNSデビュー。嵐に関しては年末から活動休止に至るまで1年間にわたるドキュメンタリー作品がNetflixで配信されますが、喉から手が出るほど欲しいコンテンツを奪われたということで、テレビ業界にも激震が走っています」(別の芸能事務所マネジャー)

 そうした中、年の瀬に入ってテレビ朝日のニュース番組「報道ステーション」の番組スタッフの“大量リストラ”が一部で報じられて波紋を広げている。

「報道ステーション」といえば、前身番組の「ニュースステーション」から続く、テレビ朝日を代表する報道番組だが、番組スタート以来、長きにわたって制作を担ってきた外部からの派遣スタッフの約2割にあたる10人以上との契約を来年3月いっぱいで終了するという。

「テレビ業界は番組ありきで、番組が終了したら仕事を失うのは当たり前ですし、番組スタッフも覚悟を持って仕事に臨んでいるとは思うのですが、番組が継続する中での突然のリストラはショックも大きいと思います。まして今回リストラの対象になったのは番組に関しては長く携わっている優秀なベテランスタッフがほとんどですし、業界内でもかなり話題になっていますね」(別の番組制作会社スタッフ)

 テレ朝サイドは、番組を離れるスタッフに対して他の番組を紹介すると説明しているようだが、同局の関係者はこう危惧する。

「ウチの局は最近、サイバーエージェントと共同出資するAbemaTVに力を入れており、そちらの配信番組の方を紹介する流れが濃厚ですが、ずっとテレビの報道畑で活躍していたスタッフがバラエティー色の強いネット番組にすぐに対応できるのかというのも疑問です。しかも、AbemaTVはテレ朝経由で関わるよりも、サイバーエージェント経由で番組に携わる方がギャラが良いというスタッフのギャラ格差もあるんです。普通に考えればテレビ局経由の方が条件が良さそうなものですが、現実は逆なんですよ。元『報ステ』スタッフの今後が正直心配ですね」

 局や番組の垣根を超えて業界内のテレビマンたちからも大きな注目を集めている「報ステ」のリストラ騒動だが、2020年もその動向に注視したい。

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最終更新:2020/01/04 12:00
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