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詐欺の片棒を担いでいる!? 中部大、「あおさがコロナウイルスに抑制効果」の発表に批判殺到

この発表であおさのりを購入する人が続出、売り切れ状態に?

 この研究結果が公表されると、スーパーマーケットなどであおさのりを購入する人が続出、売り切れ状態となり店頭からあおさのりが消える事態が起きている。その上、フリマアプリ「メルカリ」ではあおさのりの出品数が急増、中には「コロナ対策」と銘を打ち販売しているものもあり、価格もどんどん引き上げられ、高額のあおさのりが販売されている。

 さらに、中部大学の研究結果が「あおさのりに含まれるラムナン硫酸に効果が見られた」としていることから、ネット通販では「ラムナン硫酸」の購入も増加しており、中には売り切れとなるサイトも出ている。

 しかし、同大学の研究は、「A型インフルエンザウイルス」を対象に行われたものであり、「新型コロナウイルス」を対象にしたものではなく、新型コロナウイルスに対する「ラムナン硫酸」の効果は一切実証されていない。このため、「新型コロナウイルスに効果があると期待」とした研究結果の公表に対して、「あまりにも無責任」「単なるお騒がせ」といったものから、「詐欺の片棒を担いている」「あおさのりを売るためのPR」といった批判まで呼んでいる。

鷲尾香一(経済ジャーナリスト)

経済ジャーナリスト。元ロイター通信の編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで様々な分野で取材・執筆活動を行っている。「Forsight」「現代ビジネス」「J-CAST」「週刊金曜日」「楽待不動産投資新聞」ほかで執筆中。著書に「企業買収―会社はこうして乗っ取られる 」(新潮OH!文庫)。

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最終更新:2020/02/26 13:28
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