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詐欺の片棒を担いでいる!? 中部大、「あおさがコロナウイルスに抑制効果」の発表に批判殺到

イメージ画像/出典:Hamatti

 「詐欺の片棒を担いでいる」

 SNS上で中部大学の「海藻のあおさのりが新型肺炎を引き起こしている新型コロナウイルスに効果があると期待している」との研究結果が公表され、スーパーマーケットの店頭からあおさのりが売り切れる事態を引き起こしている。しかし、この研究結果は新型コロナウイルスに効果があることを実証したものではなく、「詐欺の片棒を担いでいる」との批判が相次いでいる。

 その上、研究結果が発表された同大学のホームページ(HP)上からは、すでにページが削除されており、「ページが存在しません!」と表示される。同大学側から研究結果についてのコメントやHP上からページが削除された理由は一切説明がなく、大学の無責任さを指摘する声も多く出されている。

 研究結果が発表されていたURLはhttps://www3.chubu.ac.jp/research/news/25840/ 
研究結果は2月24日に発表されたもので、中部大学生命健康科学部の河原敏男教授、中部大学大学院工学研究科の林京子客員教授、化学薬品メーカー・江南化工、海藻の健康効果を研究するラムナン研究所の共同研究で、「あおさのりにヒトコロナウイルスの抗体を増やす効果がある」ことが判明したというもの。

 中部大学によると、ウイルスは遺伝子としてDNA(デオキシリボ核酸)かRNA(リボ核酸)のいずれかを持ち、生きた細胞に寄生して増殖する。表面をエンベロープと呼ばれるたん白質や脂肪の膜で覆ったタイプと覆わないタイプに分けられるが、ヒトコロナウイルスや新型コロナウイルス、A型インフルエンザウイルスなどはエンベロープとRNAを持つことで共通する。

 ヒトコロナウイルスの感染実験に使用できる動物がいないことから、研究グループはエンベロープとRNAを持つA型インフルエンザウイルスをマウスに感染させ、あおさのりに含まれるラムナン硫酸の効果を調べた。その結果、3日後にウイルス量が半減し、抗体量が何も与えないマウスに比べて7日で約1.5倍、14日で約2.3倍になったことが分かった。

 研究グループは、「ラムナン硫酸がウイルスのエンベロープ中のタンパク質が生細胞へ付着しようとするのを阻害する、腸管に集中する免疫細胞を活性化して抗体の産生を促進する2つの効果を持つとみている」とし、「現在、中国を発生源として世界中にまん延しつつある新型コロナウイルスは動物から人間に感染したとみられている。ヒトからヒトに感染するヒトコロナウイルスと新型コロナウイルスの構造は類似しており、新型コロナウイルスに効果があると期待している」としている。

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