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ワーママからツッコミ殺到!? Netflix×蜷川実花『FOLLOWERS』が賛否を呼ぶワケ

Netflixより

 Netflixジャパンオリジナルドラマ『FOLLOWERS』が賛否両論を呼んでいる。「SNS社会において直接的、あるいは間接的に影響し合っているさまざまなライフスタイルの女性たちを、現在のTOKYOのリアルを交えながら描く」というコンセプトの本作だが、果たしてネット上で言われているほど、出来の悪いドラマなのだろうか?

 物語は、フォトグラファーのリミ(中谷美紀)と、事務所には所属しているものの、売れない女優・なつめ(池田エライザ)という2人が主軸になっている。

 とりあえず、最後まで苦もなく通して見られるドラマではあった。だからこそ、全部見てnoteやSNSに感想を書く人も多いのだろう。インスタ映えするようなきらびやかな世界観は若者に受けているようだが、ドラマの主軸となる登場人物たちに次々と困難が降りかかるため、ついつい追いたくなってしまうのだ。

 例えばなつめは、リミがひょんなことから彼女の写真をインスタグラムにリポストしてくれたことをきっかけに、晴れて女優としてドラマに出られるようになったものの、モデル時代の仲間からはやっかまれている。彼女らの口車に乗せられてSNSのグループ内でうっかりスポンサーの悪口を言ってしまい、それが拡散されて仕事を失ってしまう。

 一方、リミは40歳を前にして、子どもが欲しいと思っている。しかし、現時点で付き合っている相手はおらず、元カレをはじめいろんな人に「父親にならなくてもいいから精子が欲しい」と声をかけまくる。その中には、本人役のMIYAVIも登場し、マネジャーたちとグルになって、2人っきりでのホテルでの撮影に持ち込み、リミは望み通りMIYAVIに中出ししてもらうことに成功する。一応、撮影で興に乗ったMIYAVIからリミに迫ってはいるのだが、第三者もグルになって仕込まれたセックスというのは、男女逆転の場合を考えると、かなり怖いものがある。

 結局、リミはいろいろあって出産……したのはいいのだが、彼女の右腕だったゲイのマネジャーが、NYで自身のパートナーとの生活を始めるということで退社。代わりに入った3人の新人のブッキング能力に問題があり、リミのスケジュールはキツキツに。海外ロケから帰る予定のその日に、「女帝」と呼ばれている重要なクライアントの仕事を入れられてしまう。リミは子連れで海外ロケに行くも、子どもが病気になって帰国が遅れ、女帝の仕事をトチってしまうのだ。

 こうしたハラハラした展開で次が見たくなる仕掛けに関してはけっこう成功しているために、全9話見るのもあっという間ではあった。

 しかし、やはり気になるところはいくつもある。最も見逃せないのが、リミや、リミの母親、そしてリミの周囲の人たちが、常に「仕事と子育て」「仕事と恋愛」を天秤にかけていて、リミの最適解が「どちらも取る」ことだとしているところである。

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