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ラッパーQueen Bインタビュー

「安い女に見られたくない」ラッパーになったゴーゴーダンサー・君島かれんの野望

たまには川崎に戻りたくなる

ーー先ほど話に出た「SHUT UP BITCH」はすでにYouTubeにアップされていますが、今後も継続的に曲は発表していくつもりですか?

「そうですね。ほかにも何曲か作っていて、4月中にEPを出すことになったんです。今はウチの容姿より、ラップをマジでやっていきたいって気持ちをわかってほしくて。ほかの職業もそうだけど、急に違うことをやると叩かれるじゃないですか。ゴーゴーダンサーとして名前が知られていた人がラップを始めても、絶対にナメてやってると思われる。でも、ウチは周りのラッパーがすごい頑張ってるのを知ってるし、ラップをナメてないんですよ」

ーー本気であることが伝われば、味方についてくれる人は多くなりそうですね。

「そうそう。ちなみに、『SHUT UP BITCH』のビートはLil’Yukichiですけど、あの曲で一緒にラップしてるMarqは15、6歳から仲良くしてる川崎の友達なんです。“ストリート”の人間で、明らかに柄が悪い見た目なんですけど(笑)、今はラップもやってて、ちょっと前にEP(『アレンデールキングダム』)を出しましたね」

ーー大阪に住んで1年ほど経つそうですが、川崎に戻るつもりは?

「やっぱり、たまには戻りたくなりますね。でも、毎日セックスできないのはツラい……。あと、彼も大阪が似合う男だから、そっちに行ったんですよ。で、今は毎日楽しくて、ちょっと前に実は恋愛系っぽい歌も書いてみたんですけど、ひとつも恋愛の要素がない闇ばっかの歌になって……。JAGGLAといたら余計に思うんですけど、ウチには昔からずっとつるんでたっていう仲間がほとんどいないんです。JAGGLAは子どもの頃からの仲間とずーっと仲良くて、その人たちとのTORNADO(竜巻一家)というクルーを引っ張ってきたし、孫君も周りの仲間たちに愛されてる中心人物じゃないですか。2人が明るいラップをできるのは、そういうことなんだろうなって。まあ、ウチも声かけたら集まってくれる人はいるけど、明らかに違う。彼らのそばにいて、『あぁ、ウチはやっぱ環境が悪かったんだなぁ』と思いましたよ。もしダンサーをやってなかったら、たぶん今頃は川崎でキャバでもやって、子どもをひとりで育てながら生きてたりしたんじゃないですかねぇ」

ーーなるほど。ただ、リリックに自身の暗い面を全部書き切ったら、明るい部分も出てくるのかもしれません。

「確かに! 無理に明るくするとか、やめてみようかな。だって、恋愛って良くも悪くも陰と陽の部分があるじゃないですか。一緒にいて面白いときって超楽しいけど、なんかのきっかけでイラッときたり喧嘩したりした瞬間に、そいつが超ストレスになる。こんなに好きなヤツが、こんなにうっとうしくなるんだって思う。何かに集中したくても、そいつのことが頭のどこかでずっと気になって、『ああ、もう頭から外れろ!』ってなったり。そういうのも歌にしてみようかな」

ーー共感する女の子、たくさんいるんじゃないですか。

「イイすっすかね? 当たり強めの女の子の歌っていうか。ラップではそんな感じで明るいところも見せていきたいし、さっきも言ったようにウチは今、人生をすごく楽しんでるんですよ。前はたぶん表情も暗くて、世界を睨みつけるような顔をしてたと思うんですけど」

ーー確かに、以前よりも表情が明るくなったと思います。

「いやぁ、いいセックスしてますから!」

最終更新:2020/03/31 15:21
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