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「モラハラのトリセツ」第8回

外出自粛でDVや虐待増加の恐れも……「DV加害者」にならないためにやるべきことは?

文=中村カズノリ(なかむら・かずのり)

イメージ画像(写真ACより)

 こんにちは。メンズカウンセラーの中村カズノリです。

 新型コロナウイルスはいまだ猛威を振るい続け、一向に終息の気配が見えてきません。「この1~2週間が正念場」という言葉が繰り返されて、およそ1カ月。「あと1周」「あと1周」と走らされてもうクタクタ、ここへきて今さら「長期戦を覚悟してほしい」なんて勘弁だ、という方も多いと思います。何を隠そう、僕もその1人です。

 多くの人が外出自粛や休業・休校で家に閉じ込められている中、心配されているのがパートナーへのDVや児童虐待の増加です。DV被害者の支援団体が国に対策を求める要望書を提出したり、危険を感じたらすぐに逃げるよう警告する記事も、ちらほら見かけるようになりました。

 今まさにDVや虐待を受けている被害者にとって、これらは被害者ケアへの入り口になり得ると思います。

 その一方で、「自覚している加害者」や「加害者予備軍」に寄り添う記事は、僕の知る限り、一切出ていません。実際に「(DVやモラハラを)やってしまいそうで怖い」という声が、僕のところにいくつも届いているにもかかわらず、です。また、言うまでもなく、その声に男女の区別はありません(参照記事1)。

 これまでもお伝えしてきた通り、DV・モラハラはシステムの問題であり、そうせざるを得ない抑圧的な状況・環境に置かれてしまった場合には、個人差はあれ、誰でも加害者になり得るものなのです(参照記事2)

 そして、今はまさにDVやモラハラ・虐待が起こりやすい不安や抑圧に囲まれてしまった状況であるといえます。このような先が見えない状況では、「本来起きなかったであろうDV」までもが起きてしまう危険があります。少しでもDVの被害者を減らすためにいま大事なのは「不安を抱える人が加害者にならない」ことです。

 ですので、今回は終わりの見えない不安の中で「加害していまいそう」な不安を抱える人に、少しでも楽になってもらい、加害に至らないための方法をお伝えしたいと思います。

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