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「モラハラのトリセツ」第4回

「正しさや常識」にとらわれすぎるのは要注意!? 管理職夫がモラハラ加害者になったワケ

文=中村カズノリ(なかむら・かずのり)

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 これまでの話(参照記事)で、「モラハラ」という言葉がどういう行為を指すかは少しずつつかめてきたところかと思います。

 では、実際にモラハラをしてしまったとき、されてしまったとき、加害/被害の自覚は、おのおのにどのように現れてくるのでしょうか?

 今回は、「正しさ」にとらわれてしまったご夫妻の話です。

「夫との生活がつらい」と僕のとことへ相談に来たのは、妻のMさんでした。結婚3年目で、子どもはいません。

 Mさんは「まず、私が受けているのはモラハラかどうか判断してほしい」と言いました。

 Mさんとしては、夫・Eさんとの生活の中で「いつも正論で丸め込まれてしまい、自分の気持ちや感情が大事にされていない」と感じているそうで、そんな状況についてSNSで発信したところ、フォロワーから「それはモラハラだから離婚すべき」というアドバイスを多数もらったとのこと。それでまずは、自分が受けている行為がモラハラかどうかを僕に確認したかったというのです。

 そこで、Mさんが生活の中で感じている「モラハラ」だと思う行為について、いくつか話を聞いたところ、とにかく夫は「正しさや常識」を非常に大事にしており、それをしばしばMさんにもぶつけてくるということでした。

 例えばある日、Mさんがスーパーで見かけた漢方茶が健康に良さそうだと思い、購入。夫にも振る舞ったところ、夫は「これって本当に健康に聞くの? ちゃんと確認した?」と質問攻めにし、なんと、お茶のパッケージに表記されている原材料について、ひとつひとつをスマホで調べ始めたそうです。

 最終的に、健康にいいとされている研究なり論文なりまでネットで調べ上げた上、「このくらい調べてから買いなよ」と言い捨てられた……といいます。

 このやりとりに、Mさんは非常にモヤモヤしてしまったそうです。

 ほかにも、家事分担の方法や進め方、果ては一緒に楽しんでいるゲームの攻略法に関してまで、夫はその正確性を重視し、著名人や大学の教授などが言っていることを取り入れ、それをMさんに押し付ける行動を取っているといいます。また「常識的に考えてくれ」というのが夫の口癖なんだそうです。

 そんな出来事が日常的に繰り返され、Mさんは“自分はダメな人間なのではないか”と思うようになってしまったのです。これは、自己肯定感がかなり低下してしまった状態ですね。夫との関係も日に日にギスギスしたものとなり、「夫に変わってほしいと思っているけど、自分が言ってもどうにもならないので、DVやモラハラについて相談を受けている立場の僕に“モラハラ認定”をしてもらえば、夫も聞く耳を持ってくれるかもしれない」という狙いがあるとのことでした。

 第1回(参照記事)でもお話しましたが、モラハラとは「自分の価値観や常識を相手に無理やり押し付けること」であり、価値観を押し付けるために「(筋力や知識等の)さまざまな力」を用いてそれを押し通すということだと僕は思っています。

 そこに当てはめると、夫・Eさんの行為は「正しさ」を力として用いるところは軽度のモラハラに当たるかもしれません。事実、Mさんは、その行動で傷ついています。

 この件について、できればEさんともお話をしてみたいとMさんに伝えたところ、後日、Eさんとも面談をする機会を持てました。

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