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睡眠3時間、右手がダメなら左手……なかやまきんに君「今だから話せる」筋肉留学の真実

勉強勉強で、睡眠3時間……過酷すぎる留学生活

――筋トレが日常生活の中に達成感をもたらしてくれていたと。

きんに君 アメリカも、僕27歳ぐらいで行ったんですよ。27~28歳で来た人たちの中には、遊んだりとか、アメリカを横断しようとか、旅行に行こうとか、そういう人も多くて、勉強をする人はまぁいない。でも、僕には筋トレから学んだ「何か自分に負けない目標を立てて、それを突き進んでいたら必ず将来につながる」っていう考えがあるから、2度目の留学では語学学校で勉強して、さらにこのままだったらダラダラするなと思ってサンタモニカ・カレッジ(アーノルド・シュワルツェネッガーの母校)に入ったんです。ただ、そこがめちゃめちゃ大変でした。

――大学の講義が?

きんに君 勉強勉強で、1日3時間ぐらいしか寝られないんですよ。初めは教科書開いても授業聞いてもまったくわからない。で、もう一回一から読み直すんです。最初の頃は見開き読むのに1時間近くかかるわけですよ、訳しながらだと。でもだんだん、どんどん読めるようになる。で、書きながらじゃないと覚えないからずっと書く。まず右手が痛くなります。右手が使えなくなってきたら、今度は左手。そしたら左手も痛くなるので、右手をグーに握って書くんです。そうしてるうちに次は目が見えなくなってくる。そしたら紙を見て目を閉じて頭の中で書いて、また紙を見て頭の中に書いて、それをずっとやってました。めちゃめちゃ体調が悪かったです(笑)。それが月~木まであって。

――右手痛くなったら左手って、キリストですか……。

きんに君 19歳だったら遊びたいという気持ちもあったかもしれないですけど、僕は30歳で入ったので、日本では同世代の人みんな仕事バリバリやってるわけじゃないですか。だから僕には「何もしない」という選択肢はなかった。「必ずここでやったことが生きるんだ」って思って。でも、英語勉強したところでネタになるわけでもないし、「すごいね」って言われるわけでもないし、モチベーションめちゃめちゃ厳しかったんですよ。就職するわけでもないし。帰ってきてテレビで「英語話してよ~」って言われたら、本当は話せるけど、それじゃ笑いにはならないじゃないですか。変な空気になるじゃないですか。「いや、全然しゃべれません」「アホだなぁ」のほうがまだいい、お笑い的には。「なんで行ったの? 行ってどうだった?」「痩せて帰ってきました」「アホやなぁ」なんつって。本当は計画的で、必ずカレッジは卒業するって決めてました。筋トレは帰ってきたら必ず日本で取り戻せるって。

――テレビではシュワルツェネッガーを本場の発音で言うみたいな感じしか出さないじゃなですか!

きんに君 だって、僕ぐらいだと与えられる時間は本当30秒ぐらいしかないので(笑)。

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