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睡眠3時間、右手がダメなら左手……なかやまきんに君「今だから話せる」筋肉留学の真実

筋トレは人生の教科書

――最高に面白いんですよ、「アーノルド・シュワルツェネッガー」。今のお話伺って、さらに面白い……。

きんに君 「これしか学んでませんでした」って言って。「なんのために行ったんや」って。でも別にそういう面もあるんで、ウソついてない(笑)。

――筋トレに「ゴール」はあるのでしょうか?

きんに君 「誰みたいになりたいですか?」ってよく聞かれるんです。基本的に筋肉って……これ言うとこだわりすぎて気持ち悪いかもしれないんですけど、筋肉ってみんな違うんですよ、一個一個。全員顔と同じで。丸みも違うし、筋腹っていって筋肉の長さも違うし、手足の長さも違うし、ウエストの細さもみんな違う。だから自分の中では、自分のこの体がもっと成長した姿を見てみたいって感じですね。筋トレしてパンプアップしたら、筋肉が張ってめちゃめちゃ格好良くなるんですよ。でも、パンプアップは20分ぐらいしか持たない。パンプアップをずっと保っている自分を見たいなっていう感じですね。

 よく昔のインタビューで「やっぱりシュワルツェネッガーさんに憧れるんですか?」って聞かれて、当時は「そうですね」って答えてましたけど、でも本音を言えばまったく憧れないし、もうそれは別なんで。発達させたいっていうところの憧れはあるんですけど、それはあくまで自分の体でどうなるかが見てみたい。

――なるほど、あくまでも「自分の体」で。

きんに君 いいトレーニングができる時とできない時があるんです。体調なのか食事なのか、その両方なのか、とにかくめちゃめちゃできる時があるんですよ。ちょっとやっただけでこんなに効くのか、みたいな。でもね、効かない時があるからこそ新しい発見がある。ダンベルの上げ下げみたいな単純な動きも本当は毎回違って、ひじの位置が1センチずれただけで、小指の位置をこう変えただけで、握る位置をわずかにずらしただけで、変わってくる。そういう新発見した時はめちゃめちゃ楽しいですね。

――会話してるみたいですね、筋肉と。

きんに君 本当そうですよね。ただ筋トレによって筋肉を傷つけてるな、負担かけてるなって気持ちもあるんですよ。だから、体にいいものをいっぱい食べてあげようと思う。

――……自分の生活の怠惰っぷりがとても恥ずかしいです。

きんに君 いや、「ストイックですね」ってみなさん言いますけど、これたまたまなんですよ。たまたまできた。みなさんもトレーニングではできないかもしれないけど、仕事をストイックにやったり、子育てをストイックにやる人もいるし、たまたま僕の場合はそれが筋トレだった。

――生きる道というか、人生というか……。

きんに君 筋トレって、人生の教科書なんです。僕これね、マジなんです。格好つけてるわけじゃなくて。筋トレすることによって筋肉を増やしたい。そのためには、食事のこと健康のこと睡眠のこと休養のことをもっと勉強しないといけない。要するに、筋トレから全部を学んでいった感じがするんですよ。「人生は甘くないな」とか、「でも、これを乗り越えたらもっと成長するんだ」とか、筋トレ仲間を見て「あれだけ打ち込んだらこうなれるんだな」とか、なんていうか「成功する線引きの感覚」というか。そういう「生きるための感覚」は全部筋トレが教えてくれるんですよ。
(取材・文=西澤千央)

西澤千央(ライター)

1976年、神奈川県川崎市生まれ。フリーライター。「文春オンライン」『Quick Japan』などで連載中。ベイスターズファン

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にしざわちひろ

最終更新:2020/04/07 10:09
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