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緊急事態宣言発令で入島規制へ!? コロナ避難民も集まる沖縄で警戒ムード高まる

イメージ画像(写真AC)

 ついに来るべき時が来たようだ。新型コロナウイルスの感染拡大によって政府は6日、緊急事態宣言を発令する準備に入った。対象地域は東京や神奈川などの首都圏や大阪を含む関西地方など、感染者数の増加が目立つ大都市になる見込みで、列島はかつてない緊張感に包まれている。そんななか、医療関係者の間で警戒感が急速に高まっているのが、都市圏から地方へのウイルスの流入である。

「都市部に住んでいる人が新型コロナの感染を恐れて帰省したり、まだあまり感染が広がっていない地方都市に“疎開”するケースが相次いでいるのです。特に流入者が急増しているのが、他地域に比べて感染者が圧倒的に少ない沖縄。コロナ禍の影響で、飛行機代やホテル代が急落していることもあり、多くの人が押し寄せています」(大手紙社会部記者)

 ところが、この疎開の動きが今、沖縄を窮地に追いやっている。先週ごろから、他県から流入した新型ウイルスの感染例が相次いで発覚。特に観光客や帰省者によるウイルス移入例が続発しており、県医師会と県が、来県の自粛を呼び掛ける事態となっている。

「沖縄では4月第1週の週末が、親族一同が集まって墓参りを行う『清明祭(シーミー)』だった。普段は県外からも多くの親族が集まって食事をするのですが、今年は直前に県医師会が東京・大阪からの帰省者は参加させないよう呼び掛けました。ただ、それでもシーミーに合わせた大都市からの帰省者は一定数いたとみられ、今後1週間で感染者数が跳ね上がるのではないかとの危惧も広がっています」(地元紙記者)

 また、4月5日に行われた県の第2回新型コロナウイルス感染症対策専門家会議でも、出席した専門家から「2週間ほど、一定の期間を限定して、沖縄への来県を自粛するよう早急に求めるべきだ」との意見が相次いだ。

 オンライン署名サイト「change.org」では、「沖縄県における新型コロナウイルス感染拡大の対策強化を求めます!県民の命を守るため、入域制限と外出制限を!」として県に入域制限と外出制限を呼び掛ける署名を呼び掛けるキャンペーンもスタート。集まった署名は9日に県に提出予定とされるが、7日15時の時点ですでに5,800人 以上が署名している。

 県外からの流入シャットダウンを求める声の高まりで戦々恐々としているのは、すでに沖縄に“避難”してきている他県在住者たちだ。県内での警戒モードの高まりによって、彼らは日に日に自分たちへの風当たりが強まるのを感じている。

 先週、東京から子連れで避難してきた都内在住の30代の夫婦は、こう証言する。

「3月末に沖縄に来たときは、地元の人でもマスクしている人は少なかった。しかし4月4日に玉城デニー知事が『(感染拡大の)フェーズが変わった』と発言した頃から、マスクをする人が目立つようになった。タクシーに乗って、こちらがナイチャー(本土出身者)だとわかったら、露骨に嫌な顔をされる。入り口に『県外出身者お断り』と張り紙をする飲食店まで出始めた。まるでバイ菌扱いで、日を追うごとに肩身が狭くなっています。かといって、いま東京に帰るのもはばかられますし……」

 いざ緊急事態宣言が発令されれば、5月のゴールデンウィークまで“有事”が続くとみられる。未曾有のコロナ禍が終わりを迎える日は来るのか――?

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最終更新:2020/04/07 16:00
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