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松本人志はなぜTKO木下に手を差し伸べた? 謹慎中にも気遣う発言を繰り返した背景

ダウンタウン・松本人志

 かねてより、後輩芸人へのパワハラ疑惑が話題となっていたお笑いコンビ・TKOの木下隆行が1日にYouTubeチャンネルを開設し、初投稿動画で事実と認め釈明した。

 だが、時すでに遅し。一般視聴者のイメージは地に落ちており、大きな反発が起こっている。1本目の動画には低評価が23万件もつき、木下を自身のチャンネルに出演させたカジサックまでが批判を受けるなど、現状ではそう簡単に失地回復とはなりそうもない。

 ここで救いの手を手を差し伸べたのが、“お笑い界のドン”ダウンタウンの松本人志だった。

 木下は5日に『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演。同日にはブログを更新し、番組出演が急遽だったこと、前日に松本から気遣いの電話があったことなどをつづった。

 松本も番組の中で、木下をうまくいじりつつも、「木下はちょこちょこ飲んだりする仲で、俺の中ではそんな暴力的なというか、“悪い木下”を知らないので、ちょっとにわかに信じられない部分もあった」と、ところどころで擁護していた。

「松本さんは、木下さんがパワハラで活動自粛してたときに『木下がひっそりと活動自粛してるみたいだけど、ひっそり自粛してたら意味ないやんな。自粛してることを世間に言わな、ただの休みやん』みたいなことを言っていたそうです。木下さんの状況が整ったら、どこかで手を差し伸べようと思っていたのかもしれないですね」(お笑い関係者)

 松本はまた、3月15日の同番組でも、個人事務所を設立した中居正広に「なんならTKOの木下を……」と、ネタにしていた。一体なぜここまで、彼を気遣うのか?

「松本さんはシャイなので、そう簡単に人と仲良くなることはないですが、お笑いに対する忠誠心は半端ない。なので、才能のある人は大事にしている。TKOは東京進出に挑戦しては大阪に戻ってを繰り返してきましたが、『キングオブコント』に何度も決勝進出するなど、コントの評価は高かった。特に木下さんの演技力は高く、テレビドラマに起用されるほど。木下さんの才能は松本さんだけでなく、有吉弘行さんなんかも認めてますよね。

 木下さんは、上には弱く、下には強い。これは誰もが言っていますが、媚びを売るのがうまくて、好かれてる人にはとことん好かれてる印象です。女性との飲み会のセッティングもよくしているという話もある。そうした“人たらし”の面がありました」(テレビ局関係者)
 
 今回の謝罪に対しては、いまだ批判の声はなりやまない。一方で、今回のように悪かったことを認め謝罪をすれば、テレビ局やスポンサーなどの側からすれば、みそぎが済んだととらえられる面もある。今回の放送は木下にとっては大きなアピールになった。早々に木下がYouTuberスタートを切れたのも、“松本様様”と言わざるを得ない。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2020/04/09 10:44
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