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プロ野球、開幕を模索も長距離移動でネック…「チャーター便」案はNGか

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 プロ野球の12球団臨時オーナー会議が12日、オンライン形式で開かれた。前日の代表者会議で話が上がった6月中旬から下旬での公式戦開幕について改めて確認されたが、やはりついて回るのは移動に伴う“感染リスク”だという。

 会議後、議長を務める南場智子・横浜DeNAオーナーは当初開幕予定だった3月20日から1試合も行われず、収入が事実上ゼロの状況に「減収のインパクトは大きい」と表現。会議内では今年だけに留まらない感染拡大リスクにどう対処するかなどが話し合われた模様だ。仮にも最速日程として設定されている6月19日開幕となれば6月上旬からは通常のオープン戦にあたる、練習試合を組まなければならないが、12球団は全国に点在している。球界関係者は「長距離の移動リスクはどうしてもぬぐえない」と懸念している。

 会議内では新幹線のグリーン車貸し切り案や、メジャーリーグのような飛行機のチャーター便での移動案も挙がったという。

「通常、裏方やフロントを含めて1球団70人前後が移動する。新幹線のグリーン車貸し切りは現実的にありそうだが、駅のホームで一般客と接触する可能性はゼロではない」(スポーツ紙記者)

 一方、メジャーリーグのようにチャーター便の真下までバスで乗り付けて、飛行機を降りた後もバスを横付けしてそのまま球場や宿舎に直接、移動することは感染リスクが低くなるが「大きな問題がある」と前出の記者は内情を明かす。

「当初は複数球団が結託して共同で資金を出し合い、チャーター機を確保しようと航空会社に掛け合ったが、最初に交渉した航空会社からは難色を示されたようで、別のエアラインに交渉しているという情報がある。ただ、借りようとしているのは200~300名が乗れる中型、大型ジェット機ではなく、最大100名ほどが乗れる小型機。ただ、小型機は富裕層や企業の幹部が契約していることが多く、かといって機数も多くない。現在、航空会社は利用者が激減し通常の便をかなり間引きして運航しているため、機材自体には余裕があるのですが中、大型機を飛ばすと採算が合わず、球団側との折り合いもつきにくい。このままでは暗礁に乗り上げてしまう可能性も十分考えられる」

 次回は22日にJリーグとの合同コロナ対策会議が開かれ、午後から12球団代表者会議が開かれる見込みで、その場で“6・19開幕”の可否が下される。最も難しい課題についてプロ野球界は今後どう、解決策を練るのか。

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最終更新:2020/05/15 12:05
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