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令和の『ボキャ天』になるか? クイズ番組の常識を変える『BAKA-MON』の革新的手法

令和の『ボキャ天』になるか? クイズ番組の常識を変える『BAKA-MON』の革新的手法の画像1
フジテレビ公式ツイッターより

「クイズ番組の主役は回答者」という常識が変わるかもしれない。

 キー局、ローカル、BSなどを問わずクイズ番組は大人気だが、20日の深夜に放送された『BAKA-MON』(フジテレビ系)は画期的なクイズ番組だったと、テレビ好きの間で話題になっている。

 この番組は、芸人が考えたクイズに回答者たちが挑戦するもの。回答者席には、「クイズ王」としてクイズ番組に引っ張りだこの伊沢拓司、伊集院光、トラウデン直美が座ったが、出された問題は当然(?)一筋縄ではいかないものばかりだった。

「出題者は、かまいたち、くっきー、宮下草薙、ぺこぱ、ずん飯尾、ナイツなどの芸人たちで、出された問題は、『宮下草薙が催眠術をかけられたら、何と言ったか?』『楽屋の弁当の食べ残しを見て、食べた女子アナを当てよ』『ぺこぱのシュウペイの5枚の写真を若い順に並べよ』といったもの。答えを真剣に当てるというよりは、出題の妙を楽しむ内容でしたね。

 さらに注目なのはクイズの出来栄えをジャッジするシステムがあること。良い問題で面白かったら『バカ問』、良い問題だが面白くなかったら『よきスペ』、ダメな問題だが面白かったら『ダメうけ』、ダメな問題で面白くもなかったら『ダメすべ』という評価がくだるんですが、これが往年の『ボキャブラ天国』のようで懐かしさがありました」(テレビ情報誌記者)

 ネットでも、「面白かったー!」「また見たい!」「凄くいい。最高にくだらないクイズ番組」と、好意的な評価が寄せられた『BAKA-MON』。この番組が生まれた背景には、ある番組の成功があるようだ。

「深夜からゴールデンに進出した『有吉の壁』(日本テレビ系)が成功したことで、テレビマンの間では『もっとお笑い番組をやろう!』と俄然盛り上がってきています。同番組をきっかけに、パンサーやとにかく明るい安村などが爪痕を残して、ほかの番組にも声がかかり始めていますし、チョコレートプラネットの『Mr.パーカーJr』もブレイクしそうで、業界関係者も大注目する番組になっています。

 クイズ番組は視聴者層が幅広く、確実に数字が見込めるコンテンツですが、とことんガチで答える“インテリ枠”のタレントか、とんでもない回答を連発するおバカタレントが目立つかの二択で、芸人の居場所がありません。しかし『BAKA-MON』のやり方なら、芸人をしっかり活かすことができますよね」(バラエティ番組制作スタッフ)

 たった1回のパイロット版放送でレギュラー昇格を期待するのは気が早すぎるが、フジテレビにはフジならではの“お家事情”がある。

「現在、フジのバラエティは視聴率が惨憺たる状況で、各曜日に低視聴率番組があり、打ち切り候補が目白押し。中でも打ち切りが迫っているのがクイズ番組『99人の壁』です。ヤラセ騒動もあって当然打ち切りかと思われたものの、なぜか番組は継続していますが、数字は低空飛行を続けており、いつ終わっても不思議ではない状態です」(キー局関係者)

 かつて“楽しくなければテレビじゃない”のコピーを掲げて、バラエティ一時代を築いたフジテレビ。いま必要なのは、『BAKA-MON』のような良い意味でのバカバカしい番組なのかもしれない。

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最終更新:2020/07/24 13:00
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