本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」

高橋克実、『グッディ!』終了で俳優復帰を画策も「5年間のブランクは致命的」の指摘

『直撃LIVEグッディ!』(フジテレビ公式サイトより)

 今年9月いっぱいで終了するフジテレビ系の午後の報道情報番組『直撃LIVEグッディ!』。長らく同番組のキャスターを務めてきた高橋克実が、俳優としての約5年間のブランクを克服できるか、注目されている。

「高橋はこの5年間、ドラマよりもキャスター業に専念してきた。この間にドラマの世界も次々に新しいスターが育っている。以前のように主演のオファーがくるか、疑問ですよ」(キャスティングプロマネージャー)

 下積み時代が長かった高橋は、90年代後半にフジテレビ系で人気を博した連続ドラマ『ショムニ』に出演。人事部長役でブレークする38歳まで、アルバイトで生計を立てていた。

 その後、名脇役としての地位を固め、2013年、TBS系でゴールデンタイムに放送された連ドラ『確証~警視庁捜査3課』に主演。さらに15年には、テレビ東京系のドラマ『僕らプレーボーイズ熟年探偵社』で主演を務めると、同年3月からスタートした『グッディ!』のキャスターに抜擢された。

「高橋は、02~12年まで放送されたフジ系のバラエティ番組『トリビアの泉~素晴らしきムダ知識~』で、同じ事務所の俳優・八島智人と司会を務め、高視聴率を上げた。その実績が買われたんです」(ドラマ制作会社プロデューサー)

 当時、昼の情報番組で視聴率トップを走っていたのは日本テレビ系の『情報ライブ ミヤネ屋』。そこでフジは、夕方のニュース番組でMCを務め、“フジの顔”と呼ばれたキャスターの安藤優子を担ぎ出し、“打倒! ミヤネ屋”を掲げ、鳴り物入りで『グッディ!』をスタートさせた。

 しかし、結局、視聴率は振るわず。その後、前番組『バイキング』の視聴率に引っ張られるように番組は続いたが、制作費の赤字が膨らみ、今年9月での打ち切りになった。

「赤字の大半は、安藤と高橋の高額ギャラだと言われています。安藤は、週給200万円で年収1億円、ドラマの主演を張っていた高橋は、年間にすると安藤以上のギャラだと推定されています」(前出のプロデューサー)

 だとすると、この5年間で5億円以上。しかも、高橋は倹約家で、仲間との飲食代は割り勘主義だというから、キャスターを降板しても生活には困らないだろう。

「ただ、“俳優が本業”と考えている高橋は、『グッディ!』の終了後は、積極的にドラマや映画に取り組みたい意向を持っているそうです。もっとも、脇役のオファーはあるものの、主演の話は聞こえてきませんが……」(同)

 役者に専念できなかった5年間のブランクが致命的、という指摘もあるが、笑いの技術やキャスター経験を利用して、ビッグな役どころのオファーを獲得できるか。今後の活躍に期待したい。

本多圭(ジャーナリスト)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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最終更新:2020/08/12 06:30
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