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『フリースタイルティーチャー』フィメール勢の大反撃! 紺野ぶるま、カミナリたくみの「枕営業」発言にガチギレ

ディスにユーモアで返す! ゆりやんの上品な戦いぶり

 第2試合は、ゆりやんレトリィバァ(ティーチャー:輪入道) VS レイザーラモンRG(ティーチャー:KEN THE 390)の一戦だが、残念ながらレベルの差は如何ともし難い。これだけ綺麗にビートに乗りながら、きっちりアンサーを返すゆりやんには、脱帽である。ネタライムを出すときは自信満々なのに、会話になるとしどろもどろで全く韻が踏めなくなるラッパーも多いというのに……。

 さらに注目すべきは、イケメン好きのゆりやんを前にRGが審査員のAKLOに「優しくしたらこいつ手出してきますよ」と呼びかけた場面。こういう変化球の弄りに対しても、ゆりやんはしっかりアンサーする。

「AKLOさんは確かにカッコいい AKLOさんの前でなりたくないマグロ」

 本気の戦いだとしても、その中でどう笑いを入れていくかが大事なのは芸人同士のバトルならでは。咄嗟に「AKLO」と「マグロ」で踏んでみせたゆりやんの機転には笑った。それを言われてAKLOもAKLOで照れてるし……。

 ゆりやんの長所は、相手をディスりすぎないところだと思う。ディスに対してユーモアで応酬し、それでも決して劣勢にならない。クスッと笑えてどこか上品なのだ。「枕営業」発言が尾を引いたたくみとは、もしかして対極にいるラッパーかもしれない。一方のRGはスキルは間違いなくアップしているが、いかんせん即興力が弱かった。どうしても、対話中に言葉が詰まってしまうのだ。繰り出すネタはどれも面白いのだけど、これはラップの番組。面白いだけでは勝利を掴むことはできない。このバトルは2-0でゆりやんの勝利に終わった。

 というわけで、女性勢の強さが際立っている2ndステージ! 面白くなってきた。下剋上させつつフィメール回にしようとする番組側の意図を感じなくもないが、間違いなく盛り上がる展開だ。そして、次回は2ndステージ最後の戦い。1stステージと同じく、最終戦は2連勝同士と2連敗同士によるバトルとなる模様だ。

 次回予告を見ると、ぶるまと戦うゆりやんに余裕がないのがわかる。珍しく、頭に血を昇らせながらがなっているのだ。正直、1stステージより2ndステージの結果のほうが意味があると思う。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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てらにしじゃじゅーか

最終更新:2020/10/06 14:00
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