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FNS歌謡祭、近藤真彦の降板で筒美京平特集が激ショボに! 苦肉の策の森高千里も「ミニスカ」しか話題にならず

FNS歌謡祭、近藤真彦の降板で筒美京平特集が激ショボに! 苦肉の策が森高千里「17才」カバーの画像1
『FNS歌謡祭2020』公式サイトより

 2日、暮れの特別番組『FNS歌謡祭2020』(フジテレビ系)が放送された。嵐、SixTONES、King Gnu、NiziU、乃木坂、BTS、LiSAなど豪華な出演者が集まったが、今年は新型コロナウイルス感染拡大予防として、毎年恒例の円卓などはなく、収録パートも多かったようだ。

 そんな中、音楽業界関係者の間で失笑の的になっているのが、作曲家・筒美京平コーナーだ。筒美氏は120万枚のヒットを飛ばしたジュディオングの『魅せられて』や、尾崎紀世彦『また逢う日まで』太田裕美『木綿のハンカチーフ』TOKIO『AMBITIOUS JAPAN!』など、数多くの名曲を生んだ言わずと知れた昭和と平成をまたぐヒットメーカーだ。今年10月7日に誤嚥(ごえん)性肺炎のため80歳で亡くなったが、暮れの歌番組では各局が筒美京平追悼企画を予定しているという。

 そんな中、『FNS歌謡祭』での筒美特集で歌われたのが南沙織のカバーをした森高千里による「17才」だった。「これにはガッカリした」と語るのは音楽業界関係者だ。

「『17才』はとてもいい曲です。それは間違いないんです。しかし、筒美先生の代表曲かと言われると首を傾げざるを得ない(苦笑)。なにせ、筒美作品の売り上げトップ10にも入っていませんしね。やっぱり筒美京平といえば『魅せられて』とか『木綿のハンカチーフ』、近藤真彦の『スニーカーぶる~す』を思い浮かべる人が多いと思う。しかも、『17才』って曲は筒美先生が南沙織に直接会って話を聞いて書いた曲なんですよ。それをカバーしただけの森高さんが筒美先生特集に出てくるのはちょっと情緒がないですよね……。筒美先生は森高さんに『八月の恋』という曲を提供しています。ヒットしなかったので、披露するのは躊躇われたんでしょうけど、本来ならこちらを大事にしてほしいなと思ってしまう」(音楽業界関係者)

 なんとも的外れな企画になってしまった背景には、やはり“ジャニーズの長男”の不祥事が影響しているという。

「もともとは近藤真彦が『スニーカーぶる~す』を歌う予定だったそうです。同曲は筒美作品で2番目に売れた曲ですから、特別企画で歌う演目として申し分ない。しかし、ご存知の通り近藤は25歳年下の女性との不倫が発覚し、11月に活動自粛になってしまった。『スニーカーぶる~す』をほかのジャニーズのタレントにカバーさせようという話も一瞬出たそうですが、それでは視聴者の反発を買うだろうと断念。代わりに筒美楽曲を歌ってくれる歌手を探したが、結局2016年まで『FNS歌謡祭』の司会を務めていたという縁がある森高に白羽の矢が立ったというわけです」(テレビ局関係者)

 放送後は「森高のミニスカが健在だった」ということばかりがネットニュースになり、肝心の筒美作品にスポットライトが当たらないというオチもついた。今後の各局の筒美京平追悼企画では、どうかフジテレビの二の舞にならないようじっくり演出を考えてほしいものだ。

最終更新:2020/12/03 13:07
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