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術後「呼吸」の2文字をのこし植物人間に……年間5000件の死亡事故も発生の中国美容整形

術後「呼吸」の2文字をのこし植物人間に……年間5000件の死亡事故も発生の中国美容整形の画像1
「アゴ曲がり女」から美女へと変わった女性

 経済規模が3兆円を超えるといわれる中国の整形美容市場。今では専用のアプリを通じ専門医との相談や問診、整形費用のローン申請までが可能となっており、美容整形はかつてなく一般に浸透している。

 そうしたなか、美容整形の成功例として、「アゴ曲がり女」と呼ばれた女性の変貌ぶりが話題となった。

 この女性は子どもの頃に発症した病気の影響で顔が大きく変形してしまい、教員となる夢も面接試験で不合格になるなど、アゴのせいで辛酸を舐める人生を送ってきた。そんな中、女性への支援の声が広がり、美容整形を受けたことでアゴは大幅に改善され、現在教師となるため再び歩み始めているというのだ。

 しかし一方、中国では美容整形手術事故も頻発している。

 中国騰訊新聞(11月29日付け)は、美容整形中の事故によって植物人間となってしまった女性について報じている。記事によると11月12日、湖南省常德市にある美容整形クリニックで事件は起こった。この日、同クリニックでは31歳の女性の美容整形手術が行われていた。女性は9歳と6歳の小学生の子どもがおり、手術当日は家族に付き添われてクリニックにやってきた。女性はアゴの骨を削る手術を行ったのだが、手術終了後に異変は起こった。

 手術後、女性の母親が女性の元に駆けつけたところ、女性は手術の影響から会話ができず、スマートフォンで文字を打ち始めたという。女性は母親に「呼吸」という2文字を見せると、その直後、容態が急変し女性は意識を失ってしまったのだ。

 女性の母親は急いで担当医を呼びに行ったが、「麻酔の影響で問題はない。頻繁に見られること」と一蹴され、女性を診ることもしてはくれなかったという。母親によると、女性の唇は紫色に変わり口からは出血もしており、その後目を覚ますことはなかったのだとか。ようやくクリニック側も異変を察知し、すぐに女性を総合病院に緊急搬送したのだが、女性は脳死と判定され植物人間となってしまったのだ。

術後「呼吸」の2文字をのこし植物人間に……年間5000件の死亡事故も発生の中国美容整形の画像2
事件のあったクリニック前には報道陣などが詰めかけた

 すでに現地当局は、クリニック側の対応に問題があった可能性があるとして捜査を開始している。実はこのクリニック、昨年にも問題を起こしていたことがわかっている。昨年6月、このクリニックで隆鼻術を行った女性が、手術中に無断で耳の軟骨を切除される事件が起こっていたのである。

 中国メディアによると、中国では整形手術中の事故やミスが原因で毎年5000人前後が死亡しているという。こうした背景には、美容整形の手術経験が少ない医師たちが、ただ儲けたいがために美容整形業界に次々と参入していることが挙げられる。中国の美容整形は、まさに命懸けなのである。

廣瀬大介(ひろせ・だいすけ)

明治大学卒業後、中国の重慶大学へ留学。メディア論を学び、帰国後は中国の社会問題についてウェブメディアを中心に執筆している。

ひろせだいすけ

最終更新:2020/12/26 11:00
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