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過食嘔吐女子の救世主⁉ 危険すぎるダイエット器具、強制ゲロ吐きチューブ「催吐管」が中国で話題

文=中山介石(なかやま・かいすけ)

過食嘔吐女子の救世主⁉ 危険すぎるダイエット器具、強制ゲロ吐きチューブ「催吐管」が中国で話題の画像1
チューブを勢いよく流れる吐瀉物(「騰訊視頻」より)

 かつて中国製の痩せ薬による健康被害が社会問題になったことがあるが、中国でまた新たなダイエット商品が話題になっている。

「東網」(12月20日付)などによると、「催吐管」なるものがECサイトで売れている。それは読んで字の如しで、吐き気を催させる管だ。「兔兔管」「仙女管」といった商品名で売られているが、いずれも似たような商品。

 長さ50センチほどのチューブを口から喉の奥へと突っ込み、胃の中まで到達させ、食べ物を吐き出させるという代物だ。価格は4本で130元(約2070円)と手頃。4本は直径が異なり、初心者向けの11ミリから20ミリまで揃えている。これを使用すると1カ月に平均5キロほど痩せることができるということで、直近1カ月で100個以上が売れているそうだ。

 敏さん(26歳)もユーザーのひとりで、催吐管を長期間使用してダイエットに成功した。敏さんは子どもの頃から体の不調を理由に差別を受けてきたことで、節食からやがて暴食するようになっていった。催吐管により、いまではほぼ毎日暴食しては嘔吐しているという。

 ネットでは実際に催吐管を使用している様子の動画が拡散されているが、チューブを胃の中に入れる作業はまるで手品のようだ。しかし、まるで逆回しのように勢いよく吐瀉物がチューブを流れていくのを見ると、タネも仕掛けもないようだ。

 ネットでは「これは精神的なものが原因だ」「もしこの社会が痩せていることを美だとしなければ、太っている人に対してもっと寛容になれるはずだ」といった肥満を擁護する意見から、「私は胃カメラを飲むのでさえ全身麻酔が必要なのに…」といった驚きの感想までさまざまなコメントが寄せられた。

 業者は催吐管について、薬と違い副作用がないことを強調しているが、専門家は食道や耳下腺、唾液腺、すい臓などにダメージを与える可能性があると指摘。電解質障害や不整脈、けいれんを起こし、心臓発作で死に至る可能性もあると警鐘を鳴らしている。痩せ薬のように日本に入ってこないことを祈りたい。

中山介石(なかやま・かいすけ)

中山介石(なかやま・かいすけ)

1970年、神奈川県横浜市生まれ。日本の食材をハンドキャリーで中国に運ぶ傍ら、副業として翻訳・ライター業に従事している。

最終更新:2021/01/06 11:00
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