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『フリースタイルティーチャー』いとうせいこうも絶賛、アイドル×ヒップホップの新ジャンル誕生

文=寺西ジャジューカ(てらにし・じゃじゅーか)

『フリースタイルティーチャー』いとうせいこうも絶賛、アイドル×ヒップホップの新ジャンル誕生!の画像1
(左)でんぱ組.incの成瀬瑛美&(右)バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHIの恋汐りんご(公式Twitterより)

 1月13日放送『フリースタイルティーチャー』(テレビ朝日系)で、審査員長・いとうせいこうが「新ジャンル登場」と絶賛するほどの名勝負が飛び出した。

『フリースタイルダンジョン』が終了し、『ティーチャー』に変わって番組から遠ざかった視聴者は多いと思う。そんな人たちにも是非見てもらいたい回だった。

ディスを何万回も受けてきたアイドルのラップバトル

 今回の放送は、恋汐りんご(バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI) & TKda黒ぶちペアの2連戦。初戦の相手はLety(BananaLemon) & DOTAMAペアだ。

 とにかく、Letyの攻めはディス一辺倒である。事前にリサーチしてきたネタを用い、恋汐を刺しにいった。

「Instagramで服脱いだやつ 載せんのやめろ」
「アンタが得意な事は 男の餌にされることかよ 
 女のプライドしっかり持てよ イキ顔みてぇな写真載せてんじゃねぇよ」
「本当は脱ぎたくないんだろ 恋汐りんご アンタ恋汐りんご
 恋するから夜は跨ってる男の【コンプラ】」
「恋汐りんご 下品って私に言ったけど 
 Instagram アンタのInstagramの方が下品だよ
 もっと品を高くしろ 自分にプライドを持てよ」

 Letyがエグい。アイドルなのに【コンプラ】ワードを何度も口にする程だ。しかし、肝心のディスの内容は恋汐のインスタいじりに終始してしまっている。調べてきたネタをひたすら言っているだけなのだ。そもそも、当のLetyのTwitterアイコンだって結構セクシーだし……。対する恋汐のラップは筋が通っていた。

恋汐 「汐は残念だよ Letyちゃんって もっといい子だと思ってたのに
    それもキャラ作ってるんじゃない? やってる事が下品だし
    汐は絶対やらないなのだけど そういう事
    無理してやってるのが心が痛くなる
    アイドルだったら1本貫いてけよ」

「キャラ作ってるんじゃない?」の指摘、的を射ている気がするのだ。正直、ディスで特攻するスタイルはLetyに合っていない。risano(lyrical school)のようにダンスでビートに乗り、Have Funでラップする方が絶対に彼女の性分に合っている。しかし、今のLetyの引き出しにはDOTAMAから教わったディスしかなかった。彼女はティーチャーの教えを忠実に実践する。プライドを捨て、恋汐を愚直に刺しにいったということ。

 また、会場の空気も誤算だった。ディスをしない恋汐やrisanoのバトルに慣れると、Letyのディスはどこか場違いに聴こえてしまうのだ。もちろん、それは彼女の責任ではないし、蓋を開けないと当日の空気なんてわかるわけがない。しかも、限られたレッスン期間だ。Letyの引き出しの数は少ない。空気に合わせてスタイルを変えるなんて無理である。

 このバトルで評価したいのは、恋汐のスルースキルだ。「イキ顔載せてんじゃねぇ」「夜は男に跨ってる」とまで言われたら、普通は頭に血が上るだろう。そうなったら相手の思うツボ。でも、いくら言われても恋汐はキャラを貫いた。それどころか、Letyのディスがあまり刺さっていないように見えた。その理由を本人はこう語っている。

「アイドルやってると表面上のディスは何万回も受けてきているんで。(他のアイドルを見て)みんな、そうだと思うけど。だから、自分には刺さらない」(恋汐)

 伊達にアイドルやってない! この手の罵詈雑言は日常茶飯事だから、受け流すのも余裕ということ。普段の恋汐があえて表に出さない“強さ”の側面を引き出したという意味で、Letyの役割も大きかった。このバトルはディスに耐え、自分であり続けた恋汐が勝利した。

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