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羽鳥アナ、石原伸晃議員コロナ無症状でも入院に「自民党の重鎮だから?」と追求…弟・良純は論点ずらしでごまかし批判の目

羽鳥アナ、石原伸晃議員コロナ無症状でも入院に「自民党の重鎮だから?」と追求…弟・良純は論点ずらしでごまかし批判の目の画像1
写真/GettyImagesより

 石原伸晃衆議院議員が新型コロナウィルスに感染、無症状なままに入院したことにネットでは不公平感を持って批判が集まっているが、25日の『モーニングショー』(テレビ朝日)では、弟の石原良純がレギュラー・コメンテーターとして出演、それについて話した。

 番組はコロナ禍にあって貧困にあえぐ困窮者のVTRなどを流した後、石原氏の話題へ。MCの羽鳥慎一が「良純さん、お兄さん、感染ということでが、お話されました?」と振った。

 それに対して
「はい、電話で話しました。無症状ですけど、既往症があるということでお医者さんに勧められて入院したということで、今の医療状況の中ではラッキーだと思います」
と既に兄の石原議員と話をしているという上で、こんなことを話した。

「この話はいろいろなことをはらんでいる。事前にPCRを受けたのは派閥の中にお医者さんがいて、濃厚接触者というわけではないが近くでそういう人が出たときにこれまでも受けて来て、今回が3回目だった。PCR検査はお金も手間もかかるけれど、無症状でもPCR検査を受けるのは有効だと思った」

「PCR検査やって無症状でも入院するかどうか議論になるが、年齢でも違うし、既往症があるなしで違うし、居住環境で違う。人によってはPCR検査をしないことの理由論に陽性が出たときにどうするんだ? という人がいるが、じゃ、ほっておくのか? 病気の現状を把握して、受け入れ態勢が拡充されたら不安や不公平感を払拭したらいいと思う」

 このとき番組を見ている全国全員が「えっ? それはもう番組で100万回言ってて、今、朝1番で、すでに兄とは電話で話したという、コメンテーターのあなたが言うべきはそこ?」と、疑問の大波に飲まれそうになっていたら、MC羽鳥慎一が言った。

「ちょっと厳しい声だと思いますが、議員だから、自民党の重鎮だから入院できてると思うんですが、それはどうですか?」

 そう、そこだよね、そこ。レギュラー・コメンテーターなら、そこ、言わなきゃ。仕事でしょ?

 しかし、
「そこはね、ひとつ、既往症があるってことで、心臓の病気があるってことで、でも、どのレベルの病気なのか、兄弟といえども僕は知りません。ここで言うことでもない。命の不安は誰にもある中で、それをどう判断するか、ということで、僕は病気と闘う中で、無症状だったらどうなる? 発熱したらどうなる? もっとカテゴライズして、緊密な、今、病院には入れません、こう待機してください、そういうものを組織化していく。それは個人個人のお医者さんに任せるとかだと不公平感が出て来るので、こういうレギュレーションなんですと作っていく、保健所がひっ迫していくなら、オペレーターは専門家じゃなくていいと思います。マニュアル化していけば。常に見守られているという安心感があれば、もっと平穏に暮らせると思います。石原伸晃議員について色々思う方いらっしゃると思いますが、自分が命の危険を感じたときに、どう行動とれるかは? なってみないとわからないです」

 と、また、論点ずらしまくり。兄と電話で話したんですよね? ワイドショーのコメンテーターの仕事してるんですよね? 「兄さん、明日間違いなく番組で言わなきゃいけないから、なんて言うべきだろう? みんな不公平だって怒ってるんだよ」ぐらい相談しないのか。相談して、こう言えと言われたのか? そうだとしたら、石原議員、国民の疑問や声には答えないんですねぇ。なんともズレてんねぇ。あ、いや、弟なんて信じられるかっ! なんですかね?

 そしてもちろん羽鳥MCは玉川さんに振るでしょう。

「感染したら入院するのがベストなんです。入院されてること自体をどうこう言うことではないと思います。一方で不公平感はあると思います。多くの人が感染して症状がある中で入院できないのに、なぜすぐに入院できたんですか? ということには石原さん、たぶんテレビご覧になってると思いますが、それはちゃんと明らかにされる必要があると思います。もうひとつ感じるのは、無症状のときに検査したからこそ国会で拡げなかったという側面はあるんです。なので、ずっと言ってますけど、無症状のときに検査して隔離することが有効だということを石原議員は実感されたと思うんですよ。であれば、それを変えることができる立場にあるということですね。自らの責任で、国民全員が検査を受けられるよう、してください」

 と、ここは持論の無症状でもPCR検査拡充論への大きな確信と協力を呼び掛けた。逃げられなくなった石原議員。今朝ばかりは、『グッとラック!』(TBS)ではなく、『モーニングショー』を見ていたことを祈りたい。

和田靜香(ライター)

1965年生まれ。静岡県出身。主に音楽と相撲のライターで貧困問題やフェミニズムにも関心が高い。著書に『スー女のみかた~相撲ってなんて面白い』(シンコーミュージック)、『音楽に恋をして♪評伝・湯川れい子』(朝日新聞出版)、『おでんの汁にウツを沈めて~44歳恐る恐るコンビニ店員デビュー』(幻冬舎文庫)などがある。

わだしずか

最終更新:2021/01/25 18:36
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