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『フリースタイルティーチャー』でんぱ組卒業に自ら花を添えた成瀬瑛美&“優勝請負人”KEN THE390のウイニングサイファー!

成瀬の世界観はロサンゼルスどころか宇宙!

 第3試合は成瀬 VS risanoの一戦。優勝決定戦最後の試合だ。戦前、risanoについて「ディスるべきポイントが見つからない」と口にした成瀬に掛けたケンザのアドバイスがイカしている。

「risanoもHIP HOPアイドルだけど、ガチアイドルとしてのプライドを見せつつね。『アイドルをこれだけやった私にしか見えない景色がある』っていうのを言ってやれば、イケる」(ケンザ)

 ケンザは頼もしいセコンドだ。アイドルという職業への理解に全く間違いがない。

 というわけで始まった最後のバトル。先攻はrisanoで、ビートはSHINGO★西成「大阪UP」だった。

risano 「私はロサンゼルス2年半留学して 
     マジ熊みてぇな奴と友達になって
     ここに登場 フリースタイルティーチャー」
成瀬  「ロサンゼルスの日の光 私も浴びてきたよ
     ライブもしてきて アメリカの皆もファンにつけた」
risano 「てか あなたのロサンゼルスと
     私のロサンゼルスの価値観 全然違うもの
     だから そこだけはゴメンやで」
成瀬  「私は世界を見てる 宇宙から見下ろしてる
     世界のスーパーアイドルとして
     皆を幸せにする為にラップしてるんだ」

 risanoは作戦をミスったか? ロサンゼルス留学の経験を誇ったら、対する成瀬はロスでライブをしていたという倍返し。ここで一気に劣勢になってしまった。risanoも「大阪UP」に合わせ「ゴメンやで」と関西弁を放り込む機転を見せたが、そういったrisanoのスキルを成瀬の世界観が完全に塗りつぶしたように見えた。ロサンゼルスの経験を持ち出し、ワールドワイドな価値観を誇ったrisano。しかし、成瀬はロサンゼルスから世界へ行き、そして「宇宙から見下ろしてる」である。価値観のステージをrisanoより1段引き上げている。『スター☆トゥインクルプリキュア』(テレビ朝日系)で“宇宙人プリキュア”キュアスター役の声優を務める彼女らしいライムだ。

 そして、「世界のスーパーアイドルとして皆を幸せにする為にラップしてるんだ」という締め。確かにさっきのバトルでyukarinから笑顔を引き出していたし、「幸せにする為にラップしてる」という成瀬の言葉に嘘はない。10年以上のキャリアを持つ“宇宙から見下ろす世界のスーパーアイドル”の底力を感じた。このバトルは成瀬が勝利し、優勝決定戦を2戦全勝で終えた成瀬が今シーズンの覇者に決定! 

 そういえば、リーグ初戦で成瀬はyukarinに敗北していた。しかし、あれよと優勝決定戦へ勝ち進み、そして遂には優勝を果たしている。まさに、「マイナスからの№1」(でんぱ組.inc『でんでんぱっしょん』の歌詞)を体現しているじゃないか。でんぱ組からの卒業に成瀬は自ら花を添えたのだ。

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