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離婚ホラーマンガ”が爆誕!? コミックス版『ぼくたちの離婚』原作者と編集者が語る“離婚エンタメ”のススメ

文=武松佑季(たけまつ・ゆうき)

離婚ホラーマンガが爆誕!? コミックス版『ぼくたちの離婚』原作者と編集者が語る離婚エンタメのススメの画像1
『ぼくたちの離婚』(集英社)

 書籍化にコミックス化。次々とメディアミックスされるのは話題コンテンツの常。

「女子SPA!」で好評連載中の、男性目線の離婚ルポルタージュ『ぼくたちの離婚』もそのひとつ。本連載は一昨年11月に角川新書より書籍化されたのに続き、きたる3月18日には雨群(あめむら)氏の筆によるマンガ版『ぼくたちの離婚』(集英社)の第1巻が発売される。

 男性主観で綴られた離婚譚が広く世間の関心を集めた結果のコミック化ということで、今回は原作者の稲田豊史氏と、本作マンガ版を連載している「グランドジャンプめちゃ」(集英社)の担当編集者、星野哲男氏のふたりを招き、コミック制作の裏側と今後の展望について話を聞いた。

男はプライドが高いから離婚するし、いつまでも離婚ができない

――3月18日についにマンガ版が発売されますね!

稲田 まさかのコミックス化です。単行本になることで、より多くの人の目に触れると思いますので、そこは楽しみな部分ですね。男性目線を貫いているだけに、ウェブ連載時に物議を醸したエピソードも収録されています。軽く炎上してもいいので話題になってほしい(笑)。

星野 それは困りますが……(苦笑)、原作連載や書籍のような文章作品を敬遠していた人もいるでしょうし、本誌でマンガ版を読んでない人も単行本なら手に取りやすくなると思うので、さらに反響は大きくなるのではと期待しています。

――男女のいざこざや離婚の泥沼劇はこれまでもあらゆるメディアで語り尽くされてきましたが、「ぼくたちの離婚」は「女子SPA!」で連載されて早々に女性を中心に反響を呼びました。その要因はどこにあったと思いますか?

稲田 男性が“離婚をあまり語りたがらないから”だと思います。取材対象者は関東圏に住む30代後半~40代の方が多いんですが、彼らは「家庭を守るのは男の責任」と考える傾向が強い。親世代の昭和的価値観の中で育ったからです。その価値観において離婚は、「男にとっての恥」以外の何物でもない。だから彼らは、特に女性に対して離婚の経緯や自分の気持ちを隠しがち。女子SPA! の読者層は30代から40代の女性なので、今まで知らなかった「男の部室」を覗き見るような楽しさや、「男の人って、いい年してこんなに精神的に弱いのね」という面白がり方があったんじゃないでしょうか。

星野 男性はそうやってプライドを優先して女性とちゃんと話し合いができないから、離婚してしまうんじゃないかって気がしなくもないですよね。

稲田 そのとおりだと思います。言わなきゃいけないことを言えないから離婚するし、一方で、すぐ言ったほうがいいことをいつまでも言わないから、離婚できずにグダグダ夫婦関係を続けてしまう。

「ぼくたちの離婚」の魅力は善悪がはっきりしていないところ

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物議を醸したCase #03のワンシーン

――「女子SPA!」での連載を星野さんが見つけてマンガ化を進めたということですが、本作の魅力はどこにあると感じますか?

星野 ひとつのエピソードでも男女で反応が真っ二つに分かれるところですね。それぞれの仕事や趣味を優先して意識的に子どもをつくらない共働き夫婦のエピソード(女子SPA!連載Vol.8/コミックス単行本Case #03収録)なんて顕著でした。38歳と出産限界年齢が近づきこれまでの子作りはしないという考えを覆した奥さんに対して、夫はインタビューで「(当時の妻が)子どもを欲しいなんて言いやがったんです」と回想していました。

 この発言を僕は夫側に同情しながら読んでいたんですが、コメント欄を見たら女性読者から元夫に対してたくさんの批判的意見が寄せられていて面食らいました。一方で、男性からの擁護の意見も多かった。そんなふうに、どちらかを明確な“悪者”にせず受け手に委ねているのがこの連載の魅力でしょう。

稲田 実際、善悪をもっとわかりやすくしたほうがいい、という意見が編集部から出たこともあります。でも、現実の離婚でどちらかが0:10で悪いなんてことは、ほとんどありませんよね。取材で話を聞いていても感じますし、そこは単純化しないよう注意しています。

星野 私がマンガ化したら面白いんじゃないかと思ったのもまさにそこですね。作品を知ったきっかけは、知人の夫婦マンガ家ユニット「うめ」の妹尾朝子さんが書籍版を称賛していたFacebookの投稿なんですが、自分でも購入して読んでみると話の盛り上げ方や目に浮かぶ修羅場シーンも実にマンガ的でしたし、ウェブ連載のコメント欄では意見が真っ二つに分かれているのも面白かった。私が担当する「グランドジャンプめちゃ」はジャンプブランドとして珍しく女性読者も多い媒体なので、女性から反響のある「ぼくたちの離婚」をうちでマンガ化できたら…と。編集部に企画を通す前に、その興奮から妹尾さんの投稿に対してつい先走って「マンガ化したい!」とコメントしちゃったんです。

稲田 妹尾さんとは僕も親交があってFacebookでつながってるんですが、当時は面識のなかった星野さんが、なんか僕の知らないところで盛り上がってるんですよ(笑)。僕として嬉しいお話には変わりはないので「マンガ化の権利は空いてますよ!」と。そこからトントン拍子で話は進みました。

星野 妹尾さんには「マンガ化するならまず私たちに依頼するのが筋じゃない?」と軽く突っ込まれましたけど(笑)

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